スポーツ
2017/6/9 21:00

世界卓球で平野美宇にリベンジした女王ーーその“気持ち”が表れた場面はここだ!

ドイツのデュッセルドルフで5月29日から6月5日にかけて開催された卓球世界選手権(個人戦)は、日本人選手によるメダルラッシュに沸いた。

 

日本は混合ダブルスで吉村真晴と石川佳純のペアが日本勢38年ぶりの金メダルを獲得するなど、5個のメダルを獲得。特に10代選手の活躍が光り、2020年の東京五輪に向けて強化が着実に進んでいることをうかがわせた。

 

その中でも注目の一人だった女子シングルスの平野美宇は、(同種目で)日本人選手48年ぶりのメダルとなる銅を手にしている。

 

今年1月の全日本選手権で3連覇中の石川佳純を破り、史上最年少優勝(16歳9か月)を達成すると、4月のアジア選手権では驚異の快進撃。なんと地元の中国勢を相手に準々決勝から3連勝を成し遂げ、1996年の小山ちれ以来21年ぶりとなるアジア制覇を果たしたのだ。

 

昨年のリオデジャネイロ五輪で代表メンバー入りを逃した(※)悔しさをバネに急成長を遂げた17歳は、「卓球王国」中国に衝撃を与えるほどの存在に。その“証”が今回の世界選手権でも見られた。

※団体戦のリザーブとして参加

 

ベスト4へ進出した平野が迎えた準決勝の相手は、世界ランキング1位の丁寧。アジア選手権では準々決勝で対戦し、平野は2ゲームを先行されながら大逆転勝利を収めた。丁寧にとってはまさに屈辱の試合であり、中国のエースとして平野を勢いに乗せてしまった責任も感じていたに違いない。

 

平野を徹底的に研究した今回は丁寧が試合を優位に進め、ゲームカウントは3-1。第5ゲームもリードを奪い、あと2ポイントで勝利という場面だった。

 

平野のミスでポイントすると、大きな声を上げながら2度のガッツポーズ。そして審判と握手をしに行ったところで気づく。そう、次がマッチポイントであることに……。照れ笑いを浮かべながら卓球台へ戻った丁寧は、直後に本当の勝利を手にするわけだが、平野に対する“気持ち”がはっきりと表れた場面だった。

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