スポーツ
2016/9/22 12:00

時を超えて愛されるド定番シューズ&シャツの起源と「いま」ーースポーツ選手名を冠した殿堂品6選

数あるシグネチャーモデルのなかでも高い人気を誇り、時を超えて愛され続けるアイテムたちが存在します。今回は、長い歴史のなかで「定番」となったモデルを厳選紹介!

 

 

いつの時代もブームを牽引するレジェンドシューズ

バスケットボールシューズ×マイケル・ジョーダン(プロバスケットボールプレーヤー)

20160920_ono5_10ナイキ エア ジョーダン XXXI
2万7000円

豪快なダンク、滞空時間の長いダブルクラッチなど空中プレーで得点を量産し、「バスケの神様」と称されたマイケル・ジョーダンをアイコンとするエア ジョーダンシリーズの最新モデル。1984年の「エア ジョーダン 1」から数えて31番目となる本製品は、シリーズ初となるジャンプマンとスウッシュマーク、ウイングロゴの3つが共存するデザインが採用されました。

 

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エア ジョーダン XXXIのラフスケッチ。ジョーダン自身の意見を取り入れ、ソールの薄さとクッション性を追求しています。

 

↑フライトスピードテクノロジーとフルレングスのズーム エアを採用。前足に体重がかかると連動し、足の推進力を高めています

フライトスピードテクノロジーとフルレングスのズーム エアを採用。前足に体重がかかると連動し、足の推進力を高めています。

 

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こちらは1stモデル。初のエア ジョーダンは黒×赤という斬新な色。しかし、このカラーリングはリーグのユニフォーム規則に違反していたため、コートで着用するたびに5000ドルの罰金が科せられていました。

 

誰もが一度は履いたことがある 元祖バスケットボールシューズ

バスケットボールシューズ × チャック・テイラー (プロバスケットボールプレーヤー)

20160920_ono5_7コンバース キャンバス オールスター HI
6264円

1917年に発売が開始されて以来、約100年ほぼ変わらぬデザインを踏襲するスニーカーの“永久定番”。ローカットタイプやカラバリに加え、デザイン、素材違いなど多様なモデルがラインナップされているのも魅力です。

 

20160920_ono5_4プロバスケットボールリーグのスタープレーヤーとして活躍したチャック・テイラーは現役を通してコンバースのキャンバス オールスターを愛用。引退後は同製品を広め、改良のアドバイスも行いました。

 

↑アンクルパッチ(くるぶし部のマーク)。1946年からチャック・テイラーの名が記されるようになりました

アンクルパッチ(くるぶし部のマーク)。1946年からチャック・テイラーの名が記されるようになりました。

 

ファッションリーダーからも愛される洗練デザイン

バドミントンシューズ × ジャック・パーセル (バドミントンプレーヤー)

20160920_ono5_6コンバース ジャックパーセル
6264円

“スマイル”と呼ばれるツマ先のラインと、ヒールラベルの“ヒゲ”が特徴。プレーヤーだけでなく、ファッション感度の高いスターにも支持され、ジェームス・ディーンやニルヴァーナのカート・コバーンも愛用しました。

20160920_ono5_51932年から14年間バドミントンの世界チャンピオンに君臨したカナダ出身のバドミントン兼テニスプレーヤー、ジャック・パーセル。本人が開発に参加した「ジャックパーセル」は1935年に誕生しました。

 

↑“ヒゲ”と呼ばれるヒールラベルのマーク。インソールの土踏まずが傾斜になっていることを表しています

“ヒゲ”と呼ばれるヒールラベルのマーク。インソールの土踏まずが傾斜になっていることを表しています。

 

色や素材を変えて進化する「世界一売れているスニーカー」

テニスシューズ × スタン・スミス (プロテニスプレーヤー)

20160920_ono5_18アディダス オリジナルス

【16年秋冬モデル】スタンスミス
1万5649円

1972年の誕生以来、全世界で人気を博しているスタンスミス。1988年には累計約2200万足を売り上げ、「世界一売れたスニーカー」としてギネスに登録された。現在は約6000万足目前といわれています。今季モデルはタンのプリントなどがパステルカラーで、ヒール部にスエード素材を使用しています。カラーはヴェイパース(写真)など全3色。

 

1972: Wimbledon Men's Singles'' Final. Stan Smith seen ction during the final in which he beat Roumania's Ille Nastase. Mandatory Credit: Allsport Hulton/Archive

 

米国・カリフォルニア出身のテニスプレーヤーであるスタン・スミスは国別対抗戦・デビスカップでアメリカチームに7勝をもたらすなど、大きく貢献。プロ通算100勝を挙げ、名コーチとしても名を馳せました。彼が好んで履いたのが「ハイレット」という商品に、後に彼の名前が冠され「スタン・スミス」となりました。

 

↑タンにはスタン・スミスのポートレートをプリント。アッパーにはシボの入ったタンブルレザーを使用

タンにはスタン・スミスのポートレートをプリント。アッパーにはシボの入ったタンブルレザーを使用。

 

【一枚革モデルもある!】

20160920_ono5_19アディダス オリジナルス

スタンスミス レザー ソック
1万9429円

「スタンスミス」をリデザインし、アッパーに一枚革を使うなどラグジュアリー感漂う新作。カラーはランニングホワイト(写真)とコアブラックの2色が用意されています。

↑シューレースを外すと一枚革であることが明確に。ポートレートやロゴはレーザーで刻印されます
↑シューレースを外すと一枚革であることが明確に。ポートレートやロゴはレーザーで刻印されます

 

現代に引き継がれるポロシャツの原形

ポロシャツ × ルネ・ラコステ (プロテニスプレーヤー)

20160920_ono5_16ラコステ L.12.12 ポロシャツ
1万2960円

「ポロ競技」で着用されていたチャッカーシャツからヒントを得て、1927年にルネ・ラコステが原形を考案。1933年一般向けに売り出した「L.12.12」が大ヒットし、やがてポロの選手も着るようになったことから「ポロシャツ」と呼ばれるように。

 

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1925年のウインブルドンを皮切りにメジャータイトル7勝(シングルス)を誇り、粘り強いプレーから「ワニ」の愛称で親しまれたパリ出身のテニスプレーヤー、ルネ・ラコステ。1933年、彼はフランスのニット製造会社のオーナーとともにワニのロゴの入ったシャツ「L.12.12」を誕生させました。これが現在のポロシャツの原形であり、いまも当時のデザインや機能性を受け継いでいます。

 

↑おなじみのワニのロゴ。単一の高級糸を使い編み上げた鹿の子素材は、贅沢な光沢と耐久性を併せ持っています

おなじみのワニのロゴ。単一の高級糸を使い編み上げた鹿の子素材は、贅沢な光沢と耐久性を併せ持っています。

 

テニスの神様が考案したブランドの定番アイテム

ポロシャツ × フレデリック・ ジョン・ペリー (プロテニスプレーヤー)

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フレッドペリー  フレッドペリーシャツ-M53
1万5120円

史上初のキャリア・グランドスラムを達成、4大メジャー大会で通算8勝を挙げ、1934年から1936年にはウインブルドン3連覇を果たしたイングランド出身のテニスプレーヤー、フレデリック・ジョン・ペリー。彼は現役引退後スポーツウエア事業に進出。1950年代、襟と袖にティップライン(2本ライン)が入ったフレッドペリーシャツを発表し人気を博しました。以後、ブランドを代表するアイテムに。

 

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↑「M53」のタグには「MADE IN ENGLAND」の刺繍が。誕生以来、イングランド製にこだわっています

「M53」のタグには「MADE IN ENGLAND」の刺繍が。誕生以来、イングランド製にこだわっています。