文房具売り場に行くと、ふせんが山のように売られています。目印になれば何でもいいやと、適当に選んだふせんを使っている人は多いはず。しかし実は、ふせんは仕事の効率を上げてくれたり、思考を拾い上げて取りまとめてくれたり、モチベーションを上げてくれるすごい文房具なのです!
そこで今回は、ふせんを徹底的に分析して評価したいと思います。筆者は、「文房具屋さん大賞2017」でブロガー代表コメンテーターの一人として文房具の審査をしたため、本稿ではそのなかで紹介された5種類の付箋を採点しながら、順位をつけて紹介しましょう。
採点はコスパ、デザイン、機能性を5段階評価して合計15点満点で採点です。ぜひ、この機会にみなさんの最高のパートナーとなるものを見つけてください。
【5位】デザインフィルミドリカンパニー「インデックスフィルム付せん」410円
↑合計5点(コスパ:1点 デザイン:1点 機能性:3点)
かわいくて使いやすいフィルムタイプの付せんです。インデックスという名前が付いている通り、手帳やノートの間から動物柄が飛び出してみえるように使えば楽しさ倍増のふせんです。自分でルールを作ってやれば、なお使いやすくて便利になります。
たとえば、「最重要はサル」「後で読み返すはパンダ」などと決めておけば、愛着を持って使うことが可能。書き込みもできるフィルムタイプなので、同僚への伝言メモに使うと大喜びされるはずですよ。
【4位】春光園「マッチ箱付箋」324円
↑合計6点(コスパ:3点 デザイン:2点 機能性:1点)
完全にマッチ箱なのですが、中を開けるとふせんです。見た目が面白いので、何個も買い込んでしまう方は多いはず。こういう古カワイイものは、昭和生まれにはたまりませんね。とくにふせんとしての意味は感じませんが、一目惚れしてしまうこと間違いなし!
この「マッチ箱付箋」を眺めていると、本来ならマッチをこすって火をつける部分がリアルにザラザラしていることを発見するでしょう。ここは爪やすりになっているのです。筆者は生まれてから一度も爪やすりを使ったことがないので、トライしてみたくなりました。
話のネタとして最高の文房具です。「マッチ箱じゃなくて付箋じゃない!」と驚いてもらえば、この文房具のミッションは終わったと言っても過言ではありません。こんな小さい楽しみくらい、なくてはいけませんよね!
【3位】デザインフィルミドリカンパニー「MD付せん紙」756円(A7)
↑合計8点(コスパ:2点 デザイン:4点 機能性:2点)
企画が煮詰まったときに歩き回っているうちに良いアイデアが浮かんだ、そんな経験ありませんか? 書きとめておかないと忘れてしまうので、そういうときこそメモがあると便利ですよね。さらにそれが書きやすい紙のメモなら、やる気にも結びつきます!
この「MD付せん紙」の最大の特徴は、紙質にあります。ミドリが世界に自信を持って提供するMD用紙でできているのです。書いたり触ったりしていただけばよくわかりますが、最高峰の品質。食いついてくる感じなのです。こういった紙はほかになかなかありません。
ノートが第二の脳と呼ばれていることはご存知でしょうか。それならば、このメモは第三の脳と呼んでも良いはずです。ノートや手帳をサポートする最高のメモとして存分に使ってあげてください。書くことを楽しみながら、思考を広げたり、組み合わせたりできるのがこの文房具の利点。ぜひぜひ、カジュアルに使ってあげてくださいね。
【2位】3Mジャパン「ポスト・イット 強粘着ポップアップノートディスペンサー」1296円
↑合計12点(コスパ:4点 デザイン:3点 機能性:5点)
筆者も愛用している「ポップアップノート」は、本当に便利です。電話しながらでも、筆記しながらでも簡単にふせんが取り出しできるので、バタバタしたときに助けられています。しかも強粘着なのでフィット感抜群、仕事中のベストパートナーです。
文房具屋さん大賞の中でも紹介されているように、ふせんがティッシュのように取り出せて、がっちり使えるのが、この商品の特徴です。しかも本体が重量感のある作りになっているので、取り出しするときに動きません。切れ味抜群なのです!
さらに、この「ポップアップノート」の最新版はふせんの補充がとても簡単になりました。ストレスフリー。そういった進化も楽しめるうえに、仕事効率も上げてくれる最強ふせんです。
【1位】共生社/ハイモジモジ「TAGGED 7CUT MEMO」486円
↑合計14点(コスパ:5点 デザイン:5点 機能性:4点)
今回紹介するふせんの中でイチオシが、この「TAGGED 7CUT MEMO」です。PCのキーボードとの相性抜群! キーボードの上部分においてやれば嫌でも目にはいってくるため、絶対に忘れません。週単位のタスク管理に使えます。
普通のメモとして使ってもいいのですが、筆者の使い方は一味違います。それは、嫌なことをすらすら実行するための文房具として使っているんです。例えば、上司に挨拶するのが嫌としますよね。そしたら「ハロー!」とか書いておくのです。
そしてそれが出来たら千切って捨てるのです。これ、やりきり感抜群で、気の進めないことを実行に移すのに最適です。いいアイデアだと思いませんか?嫌なことはやってしまえばすぐに終わることが多いので、快適な毎日が過ごせるようになりますよ。
このなかで、気になるふせん、見つかりましたか? ちょっと辛口の部分もありますが、関係者の方々ご容赦願います。筆者の文房具愛がそうさせていると信じてください。
ちなみに筆者は、読書の時は絶対にふせんを手放しません。気になった部分には必ずふせんを打っておきます。読み進めるうちに、ピンと来たときに戻って読み返す道標がなくなってしまうからです。
時間を使っても記憶に残らなかったり行動が変わらなかったりするならば、その時間は無駄になります。無駄な読書なら、その時間を違うことに使ったほうがいいですよね。時間を濃縮して有意義にするためにふせんは存在するのです。
こんな、ちょっとした文房具だけで人生は大きく変わってくるのです。春は良い機会です。自分の使っている文房具を今一度見直ししてみてはいかがでしょうか? きっと新しい世界が開けますよ。