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筆記用具
2020/8/4 19:00

【菅未里の自腹買い文房具】ぺんてる「トラディオ・プラマン」はヘタ字のコンプレックスを払拭する買い溜めペン

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?

 

万年筆ような“味”のある字をボールペンの手軽さで書けるペン

私は、字があまり上手ではありません。ところが、請求書などを送るために宛名書きをする機会がとても多いのです。そんな私にとって、手放せないペンがあります。

 

それが、ぺんてるの「トラディオ・プラマン」です。

ぺんてる
トラディオ・プラマン
500円(税別)

 

この、万が一生産停止になったときのために私が買いだめしているこのペンは、字を綺麗にしてくれる機能(?)を持つ、優れたペンなのです。

 

とめ・はらいが綺麗に出る

「プラマン」とは、「プラスチック万年筆」の略です。その名の通り、プラスチックで作られた万年筆のようなペンで、ペン先は万年筆に似ています。

 

そのペン先が、字を綺麗に見せてくれるのです。

↑ほどよくしなるペン先

 

プラスチック製であるペン先はわずかにしなるので、「とめ」「はらい」が綺麗に出ます。すると、それだけで字が一段きれいに見えます。「とめ・はらい」は、どうやら美しい字の重要な要素のようですね。

 

また、プラスチックの芯を、やはりプラスチックのパーツで左右から挟み込んでいるペン先は左右非対称で、筆記の方向によってしなり具合が変わるので、字には味が出るでしょう。

↑ペン先は、チップをパーツで挟み込んでいる(左)。そのパーツは左右非対称で、長いパーツを上にするとしなりは弱く、短い方を上にするとしなりが強く出る。(右)

 

↑機密性を高めたキャップ。キャップ内にインナーキャップもついている

 

ボールペン感覚で書ける

万年筆や筆も、字を綺麗に見せてくれるのですが、多くの人が普段使っているボールペンとは使い勝手が大いに違います。特に筆圧の違いは大きいですね。

 

しかしその点、プラマンはボールペンとまったく同じ筆圧で書けますから、違和感もありません。

 

しかも、安い。1本500円(税別)です。字が綺麗に見える上に書き味も楽しめるペンがこの価格なのは、破格でしょう。

 

↑筆者は茶封筒の宛名書きで愛用。茶封筒の適度な筆記抵抗とペン先のしなりの相性が良い

 

ペン先のしなり具合は茶封筒と相性が良いように感じますから、宛名書きには特におすすめです。あちこちでお勧めしているこのペンですが、やはり素晴らしいものは素晴らしい。ヘタ字にお悩みの方、ぜひ試してみてください。

 

 

「菅未里の自腹買い文房具」バックナンバー
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