文房具
2020/9/17 19:00

【菅未里の自腹買い文房具】ゼブラ「サラサドライ」は弱点ナシの使わなきゃもったいないボールペン

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?

 

弱点なし! 使わなきゃもったいないボールペン

ゼブラのボールペン「サラサクリップ」を使っている人は多いと思います。名前のとおり、さらさらとした軽い書き味が魅力のボールペンで、大ヒット作になりました。

↑「サラサクリップ」(左)と「サラサドライ」(右)

 

そのサラサシリーズに、2016年から「サラサドライ」が加わったことをご存知でしょうか? 私はサラサドライを10本以上持っているくらい愛用しているのですが、いまだにこのペンを知らない方がいて驚くことがあります。なんてもったいない!

ゼブラ
サラサドライ(芯=0.4・0.5・0.7)
各150円(税別)

 

ジェルインクなのに乾きが早い!

サラサドライは、従来のサラサとは違い、インクを紙に浸み込みやすくすることで、インクが渇くまでの時間を大幅に短縮できました。メーカーのゼブラによると、0.5mm芯で普通紙に書いた場合、乾燥時間は85%も短くなったということです。圧倒的な違いですね。

↑サラサクリップ(左)、サラサドライ(右)

 

これはサラサにとっては大ニュースです。なぜなら、サラサのようなジェルインクを使ったボールペンは、乾きの遅さが弱点だったからです。

 

ジェルインクは、油性インクよりも書き味が軽いのが特徴で、それがサラサの売りでもありました。しかし、乾くのが少し遅いため、書いた直後に手でこすったりするとインクが伸びてしまうことがありました。

 

しかしサラサドライなら、感覚的には数秒で乾きます。これは大変な進歩で、特に接客業の方には朗報です。

 

接客業には最適のペン

実際、接客業の方の胸にサラサドライが挿さっていることは多いように感じます。

 

というのも、彼らは感熱紙を使った領収書に宛名を書く機会が多いからです。私もかつて接客の仕事をしていたのですが、油性ボールペンをつるつるした感熱紙の上で使うとボールが空転してしまい、インクがしっかりと出ないことがあります。だから油性ボールペンは避けたいのですが、乾きが遅いのもまずい。なぜなら、お客様は領収書をすぐにしまうからです。

 

そこで私は、感熱紙にジェルペンで書いた場合は他の紙をその上に押し当てて余計なインクを取り去ってからお客様に渡していました。レシートを受け取る前に、店員さんが紙をあて「ポンポン」とインクをぬぐっているのを見たことがある方は多いと思いますが、あれです。

 

しかし、サラサドライを使えばその手間がいらなくなるのです。接客業の方に大人気なのもうなずけますね。

 

弱点のないボールペン

「速乾のジェルペン」という新しいジャンルを開拓したサラサドライは、接客業の方に限らず、あらゆる人におすすめできます。滑らかで発色が良く(ジェルは油性よりも発色がいいのも強みです)、しかも乾きも早い。弱点のないペンだと言えるでしょう。

↑サラサドライはサラサクリップよりも筆記線が太く出る傾向があるため、サラサクリップの0.5mmを使っているなら、サラサドライでは0.4mmがおすすめ

 

特におすすめしたいのは、字を手でこすりがちな左ききの人や、つるつるとした紙に文字を書く機会が多い人です。手でインクを伸ばしてしまいがっかりした経験をお持ちなら、ぜひ試してみてください。

 

【菅未里の自腹買い文房具】常時20本ストックする溺愛ボールペン「ジュースアップ」
https://getnavi.jp/stationery/465624/

「菅未里の自腹買い文房具」バックナンバー
https://getnavi.jp/author/misato-kan/