イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?
今回は、巣ごもりが続く毎日に増えた宅配をスムーズに受け取るために、玄関先に常備しておきたい文房具。
一本挿しのペンスタンド
ペンを一本だけ挿せるタイプのペンスタンドを使ったことがありますか? 私は好きで、従来、家の中でも玄関とキッチンの2か所に置いていました。
玄関にあるものは荷物を引き取った時のサイン用で、キッチンにあるものは、カレンダー(私はカレンダーをキッチンに置いているのです)に予定を書き込むためです。
ですが、最近はさらに一本挿しペンスタンドを増やしたくなったので、新しいものを探してみたわけです。すると、こんなものがありました。
畑に生えた野菜のようなデザイン
リヒトラブの「ペンスタンド」です。
リヒトラブ
ペンスタンド
620円(税別)
もともと、リヒトラブからは3枚の羽根(?)がチューリップのように開閉し、ペンを支えてくれるペンスタンドが発売されていることを知っていたのですが、特に買うことはありませんでした。
ところが2020年1月、そのペンスタンドをアップデートした商品が追加されたのです。それが、野菜モチーフのこのペンスタンドです。
見事なほどに、ニンジンです。なんという愛らしさでしょう。あまりに可愛らしいので、同シリーズのナスやダイコンも欲しくなっているところです。
遊び心と実用性を両立した“モチーフ文房具”
一本挿しペンスタンドにはマジメなものが多かったので、こういう、遊び心がある商品は非常に貴重です。
ところが私のように、家の要所要所にペンスタンドを置いている人間の場合、ペンスタンドが楽しいものだと家の中が明るくなります。ペンスタンドを使っているオフィスも同じではないでしょうか。
さらに重要なのは、実用性の高さ。空の状態では開いている“葉”が、ペンを差し込むと閉じてペンを押さえる形になりますから、ペンを入れやすいのです。
穴が開いているだけのタイプだと、目測を誤ると本体にペンを突き刺してしまったりしますが、そういうミスが防げます。片手でさっと使えますね。
この商品は野菜モチーフですが、近年はモチーフをもった文房具が増えているようです。モチーフそのものには何の機能もなく、このペンスタンドも食べられないわけですが、「楽しさ」「かわいらしさ」は立派な機能と言えるのではないでしょうか。なぜって、空間が明るくなりますからね。
新型コロナ禍のなかでの気遣い
私は、このペンスタンドを玄関に置こうと思っています。新型コロナウイルスの影響で通販の利用が増えた方も多いと思いますが、確認のサインをする際に配達員の方のペンを借りずに済むからです。
ちょっとしたことですが、ペンの貸し借りがなければお互いに安心ですよね。「新しい生活様式」のための気遣いです。
「菅未里の自腹買い文房具」バックナンバー
https://getnavi.jp/author/misato-kan/