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映画「アイアンマン」シリーズで印象的なのは、特殊なスーツを着用した主人公トニー・スタークが、掌と足の裏からジェットを噴射して高速で飛び回る姿です。そんなスーツは映画のなかにしか存在しないと誰もが考えるでしょう。少し前だったらその通りでしたが、時代は進歩しています。アイアンマンに出てくるようなジェットスーツは、実際にイギリスのGravity Industries(GI)社で開発されていました。

モトクロスできる義足がないなら自分で作ってしまおう——。一流のアスリートとして活躍していたときに片足を失ったにもかかわらず、マイク・シュルツ氏は人生を積極的に捉えています。今年2月に米国ナッシュビルで開催された3DEXPERIENCE World 2020に登壇した彼は、そのポジティブシンキングで筆者を含め聴衆を驚かせました。前向きな意識とテクノロジーが組み合わさると、いかに人生は変わるのでしょうか? シュルツ氏の講演から考えてみたいと思います。

「私はこれまで、偶然のひらめきで、価値ある発明をしたことなど一度もない。すべての発明というのは、その発明に関わった人の想像を絶するような熱意が注ぎ込まれているものなんだよ」かつて発明王のエジソンはそう言いました。この名言が著者の頭に浮かんだのは、2020年2月9日~12日にかけて米国テネシー州ナッシュビルで開催された「3DEXPERIENCE WORLD 2020」に参加して、熱弁を振るう起業家たちの姿を見ていたときのこと。