芯材の恐るべき働き…。ガジェットポーチ「BIZRACK(ビズラック)」の並外れた機能性

ink_pen 2025/8/15
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芯材の恐るべき働き…。ガジェットポーチ「BIZRACK(ビズラック)」の並外れた機能性
きだてたく
きだてたく
きだてたく

1973年京都生まれ、東京都内在住。フリーライター/デザイナー。 小学生の頃、勉強も運動も見た目も普通の子がクラスでちやほやされるにはどうすれば良いかを考え抜いた結果「面白い文房具を持ち込んで自慢すればいい」という結論に辿り着き、そのまま数十年、何一つ変わることなく現在に至る。自称世界一の色物文具コレクション(3000点以上)に囲まれながらニヤニヤと笑って暮らす日々。ウェブサイト「デイリーポータルZ」では火曜担当ライターとして活躍中。

固定デスクに座りっぱなしならともかく、オフィスの内外を行き来しながら仕事をすると、なんだかんだで持ち運ぶ物が多くなる。

ノートPCと合わせてACアダプタは必須だし、マウスなどの操作系もほしいし、USBやHDMIケーブルも1本はないと困るし……。

なので、そういったガジェット類をまとめて携帯するためのポーチはあったほうがいいだろう。

とは言うものの、筆者もこれまでにいくつものガジェットポーチを使ってきたが、どのポーチにも微妙に納得できないというか、ちょっとした不満があって、次々と乗り換えてきているのだ。

ということで、いまは新たに発売されたばかりのガジェットポーチを試してみているのだが、これは予想していたより使いやすいかもしれない。

勝手にガバッと開くポーチ

その新しいガジェットポーチというのが、コクヨからAmazon.co.jp限定で発売された「BIZRACK ガジェットポーチ」だ。

BIZRACKと言えば、仕事で使う書類やガジェットを携帯しやすくすることに重点をおいたコクヨのオフィスツールシリーズ。

これまでにもツールバッグやノートPCケース、ドキュメントファイルなどで高機能な製品がラインアップされてきた。

そこでガジェットポーチときたら、やはり注目せざるを得ない。

コクヨ

BIZRACK ガジェットポーチ

Lサイズ(左)2200円 Mサイズ(右)1800円 (ともに税別)

M/Lサイズともにマチがかなり広く、ガジェット用のポーチと考えると大きめな印象だ。手に持ってみると、空っぽの状態でもかなりパンパンに張って膨らんでいるのが分かる。

というのも、ポーチ全体にかなりしっかりとした芯材が入っており、その弾力で膨らんでいるのだ。

↑Mサイズを手にしたところ。硬い芯材が全体に入っているので、セミハードケースのような触り心地がある。(以降の画像はすべてMサイズを使用している)

実際、ファスナーを開くと芯材の弾力によって勝手にスーッと大きく開口し、そのまま開きっぱなしになるぐらいである。

↑芯材の弾力により、ただファスナーを開くだけで開口しっぱなしになってくれる。
↑従来のポーチは片手で開口をキープしながら、もう片手で中を探る必要がある。

自立型ペンケースのような感覚

もちろん底にまで硬い芯材が入っているので、開口したままでポーチは安定して自立が可能。つまり、いわゆる自立型ペンケースのような感覚で中に入れた物が出し入れできるというわけだ。

↑セルフで開口してくれていれば、上から覗き込むと全体が視認できるし、取り出すのも片手でOK。すごくラクだ。

一般的なポーチだと、ファスナーを開いてもこのようにガバッと開口したままにはならないので、中身を取り出す際は片手で開口させつつ、もう片方の手を突っ込んでゴソゴソと中を探らなければならない。

これだと視認性が悪いのに加えて、出し入れがしにくいのである(従来ガジェットポーチへの不満①)。

対して、このセルフ開口であれば、中のメッシュポケットの様子まですぐ視界に入るので、目的の物に手早くアクセスできる。

↑内側面のメッシュポケットは大×2、小×3の計5つ。

さらに、ACアダプタなど厚みのある物もそのままスポッと取り出せるので、出し入れもスムーズ。無駄に中をかき回さなくて済むので、中身の整頓状態を保ちやすいというメリットもあるのだ。

↑あると地味に助かるペンホルダー付き。

省スペース+スッキリした見栄え

勝手に開口と自立をすることによって、机の上に置いた際の面積がグッと少なく済む。この点もわりと大きなメリットと言える。

ガジェットポーチの中では、ファスナーを開けるとフルオープンになって中身が取り出しやすいというタイプもわりと多い。

確かに出し入れはしやすいのだが、設置面積は単純計算でポーチの底面積の2倍になってしまう。狭い机で作業しているときなど、これはかなり困ってしまう(従来ガジェットポーチへの不満②)。

↑フルオープンポーチは出し入れはしやすいが、面積を取るのに加えて、見栄えがあまりよろしくない。

しかし、BIZRACK ガジェットポーチのように自立してくれるなら、置き場所はさほど取らないし、開口したまま使っても面積は変わらない。

例えば、カフェでちょっとPC作業をする場合、ケーブルやACアダプタを取り出すのに、この省スペースぶりは地味だけどすごくありがたいのだ。

↑ポーチが自立してくれると、省スペースに加えて見栄えもスッキリする。

急いで会議室から出るときもスムーズ

また、フルオープンタイプは、収納する際にいちいちポケットに仕分けして入れないと、中からあれこれはみ出してファスナーがしっかり閉じられないこともある。

使用時間の決められたミーティングルームでは、タイムリミットが来て急いで撤収したいとき、この手間はなかなか面倒くさい。

しかし自立ポーチなら、ひとまずポイポイと放り込んでファスナーをシャッと閉めてしまえば、なんとか片付く。この手っ取り早さも重宝する機会はありそうだ。

↑急いで撤収するときは、ひとまずポケットを気にせずポイポイ放り込んでファスナーを閉めちゃえば済む。実際に運用すると、片付けのスピードが早いのはすごくありがたいのだ。

加えて、裏側に持ち手(ハンドル)が付いていることも地味ながらいい。

“会議室のタイムリミット撤収”に急かされているときは、ノートPCと紙資料、ペンケース、飲み物のペットボトルを慌てて抱えることになりがち。

そこに加えてガジェットポーチまで手で抱えるのはとても邪魔だ。

しかしポーチにハンドルがついているなら、ハンドルを指に引っかけてしまえば、ひとまず抱えずに外へ運び出すことはできるだろう。

この辺りも、実際に使ってみると「お、助かるなー」と感じるポイントの一つだ。

↑背面のハンドルでヒョイと持ち上げられるので、カバンからの取り出しやオフィス内での持ち歩きもラクだ。

ポーチは自分の用途に合ったサイズ感も重要なので、Amazon.co.jp限定、つまり店頭で実物を確認できないのは、購入を迷う要素になるかもしれない。

今回の記事では、できるだけサイズの見当をつけやすいように手と一緒の画像を多めに入れているので、気になる方はその辺りも参考にしてほしい。

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