固定デスクに座りっぱなしならともかく、オフィスの内外を行き来しながら仕事をすると、なんだかんだで持ち運ぶ物が多くなる。
ノートPCと合わせてACアダプタは必須だし、マウスなどの操作系もほしいし、USBやHDMIケーブルも1本はないと困るし……。
なので、そういったガジェット類をまとめて携帯するためのポーチはあったほうがいいだろう。
とは言うものの、筆者もこれまでにいくつものガジェットポーチを使ってきたが、どのポーチにも微妙に納得できないというか、ちょっとした不満があって、次々と乗り換えてきているのだ。
ということで、いまは新たに発売されたばかりのガジェットポーチを試してみているのだが、これは予想していたより使いやすいかもしれない。

勝手にガバッと開くポーチ
その新しいガジェットポーチというのが、コクヨからAmazon.co.jp限定で発売された「BIZRACK ガジェットポーチ」だ。
BIZRACKと言えば、仕事で使う書類やガジェットを携帯しやすくすることに重点をおいたコクヨのオフィスツールシリーズ。
これまでにもツールバッグやノートPCケース、ドキュメントファイルなどで高機能な製品がラインアップされてきた。
そこでガジェットポーチときたら、やはり注目せざるを得ない。

M/Lサイズともにマチがかなり広く、ガジェット用のポーチと考えると大きめな印象だ。手に持ってみると、空っぽの状態でもかなりパンパンに張って膨らんでいるのが分かる。
というのも、ポーチ全体にかなりしっかりとした芯材が入っており、その弾力で膨らんでいるのだ。

実際、ファスナーを開くと芯材の弾力によって勝手にスーッと大きく開口し、そのまま開きっぱなしになるぐらいである。


自立型ペンケースのような感覚
もちろん底にまで硬い芯材が入っているので、開口したままでポーチは安定して自立が可能。つまり、いわゆる自立型ペンケースのような感覚で中に入れた物が出し入れできるというわけだ。

一般的なポーチだと、ファスナーを開いてもこのようにガバッと開口したままにはならないので、中身を取り出す際は片手で開口させつつ、もう片方の手を突っ込んでゴソゴソと中を探らなければならない。
これだと視認性が悪いのに加えて、出し入れがしにくいのである(従来ガジェットポーチへの不満①)。
対して、このセルフ開口であれば、中のメッシュポケットの様子まですぐ視界に入るので、目的の物に手早くアクセスできる。

さらに、ACアダプタなど厚みのある物もそのままスポッと取り出せるので、出し入れもスムーズ。無駄に中をかき回さなくて済むので、中身の整頓状態を保ちやすいというメリットもあるのだ。

省スペース+スッキリした見栄え
勝手に開口と自立をすることによって、机の上に置いた際の面積がグッと少なく済む。この点もわりと大きなメリットと言える。
ガジェットポーチの中では、ファスナーを開けるとフルオープンになって中身が取り出しやすいというタイプもわりと多い。
確かに出し入れはしやすいのだが、設置面積は単純計算でポーチの底面積の2倍になってしまう。狭い机で作業しているときなど、これはかなり困ってしまう(従来ガジェットポーチへの不満②)。

しかし、BIZRACK ガジェットポーチのように自立してくれるなら、置き場所はさほど取らないし、開口したまま使っても面積は変わらない。
例えば、カフェでちょっとPC作業をする場合、ケーブルやACアダプタを取り出すのに、この省スペースぶりは地味だけどすごくありがたいのだ。

急いで会議室から出るときもスムーズ
また、フルオープンタイプは、収納する際にいちいちポケットに仕分けして入れないと、中からあれこれはみ出してファスナーがしっかり閉じられないこともある。
使用時間の決められたミーティングルームでは、タイムリミットが来て急いで撤収したいとき、この手間はなかなか面倒くさい。
しかし自立ポーチなら、ひとまずポイポイと放り込んでファスナーをシャッと閉めてしまえば、なんとか片付く。この手っ取り早さも重宝する機会はありそうだ。

加えて、裏側に持ち手(ハンドル)が付いていることも地味ながらいい。
“会議室のタイムリミット撤収”に急かされているときは、ノートPCと紙資料、ペンケース、飲み物のペットボトルを慌てて抱えることになりがち。
そこに加えてガジェットポーチまで手で抱えるのはとても邪魔だ。
しかしポーチにハンドルがついているなら、ハンドルを指に引っかけてしまえば、ひとまず抱えずに外へ運び出すことはできるだろう。
この辺りも、実際に使ってみると「お、助かるなー」と感じるポイントの一つだ。

ポーチは自分の用途に合ったサイズ感も重要なので、Amazon.co.jp限定、つまり店頭で実物を確認できないのは、購入を迷う要素になるかもしれない。
今回の記事では、できるだけサイズの見当をつけやすいように手と一緒の画像を多めに入れているので、気になる方はその辺りも参考にしてほしい。