春先に仕事環境が変わって、日常的に覚えたことをこまめにメモしないといけないという状況はわりとあるだろう。
メモを取る量が少なくて済むなら、普段使いの手帳のメモ欄に書くのがラクなのだが、覚えることがやたら多い場合、手帳のメモページでは紙面が足りずにあふれてしまうかもしれない。
だから、そんな目的に合わせたメモ帳を持ち歩くことをオススメしたい。
ただし、一般的な持ち歩き用メモにも、紙表紙のものはポケットに入れて携帯しにくいとか、筆記具とセットで携帯しにくいといった難点はある。
そこで試してみてほしいのが、キングジムから発売された新しい「レザフェスU スライドメモパッド」。携帯しやすさとメモの取りやすさに加えて、ユニークな使い方ができる面白いシステムメモなのだ。

携帯性と実用性を兼ね備えたシステムメモパッド
キングジムのレザフェスUは、レザー調の表紙を持つクリップボードやファイルブックといった事務用品シリーズ。価格のわりに上品な雰囲気があって、ビジネスシーンでも安心して使いやすいのがポイントとなっている。
そんなレザフェスシリーズのニューアイテムとして登場したのが、システムメモ「レザフェスU スライドメモパッド」である。


サイズは紙面が広くたっぷりとメモが取れる文庫本サイズのA6と、手のひらサイズで携帯性に優れたA7の2種類。機能的にはどちらも完全に共通なので、好みで選んで良さそうだ。
シックなPUレザーの表紙を開くと、右側にスライドクリップ式のとじ具、左側に挿し込みポケットを備えており、このどちらか、もしくは両方を使ってメモ用紙をセットしておける。面白い仕掛けだ。


スライドクリップの使い方
まず、右側のスライドクリップは、それぞれのサイズに合った用紙をA7は20枚、A6は30枚までストックできるようになっている。
使うときは、中央の金属クリップを上に引き上げて、とじ具が開いたところに用紙を挟み込む。クリップを下ろすとホールドできる。
自分の好みのメモ用紙を必要な分だけ挟めるほか、コスパを気にするのであれば、プリントアウトの裏紙を切って使うなんてことも可能である。



挿し込みポケットの使い方
一方、左側の挿し込みポケットには、天綴じのメモパッドの裏表紙を挿し込むことで、持ち歩き用メモのように使えるのがポイントだ。
こちらは枚数多めのメモパッドでも、左右をつなぐ背表紙ベルトの幅に収まるなら、問題なくストックしておける。いつもはデスクに置いて使うような卓上メモも携帯可能になるので、たっぷりメモを取りたい人にも安心して使えるだろう。
リングメモでも挿し込むことはできるが、金属リングがスライドクリップに干渉するのがちょっと邪魔に感じるかもしれない。基本的には天のりかホチキス留めのパッドが良さそうだ。

筆記具のアドバイス
ちなみに筆記具は、この背表紙ベルトの内側に巻き込んでクリップを引っかけておくと、違和感なく携帯することができた。
ただしA7サイズは天地が足りず、一般的なボールペンなどでは端からはみ出してしまう。「短軸の三菱鉛筆『ユニボールワンP』やトンボ鉛筆『エアプレス』ならいけるか?」と試してみたが、これだと軸径が太くてやや収まりが悪い。
はみ出しても良しとして割り切るか、伸縮式のゼブラ「SL-F1 mini」のような手帳専用ペンを導入する必要があるかもしれない。


左右で使い分けるメモの新テクニック
前段では、見開きの左右どちらでもメモ用紙を収納しておけると説明したが、両側にそれぞれメモを入れてもあまり意味はないだろう。
なので、どちらか片側でメインとなるメモ用紙を使い、残ったもう片方をオプショナルに活用するのがオススメだ。
右側(スライドクリップ側)をメインのメモにする場合、こちらは簡単にページを抜き差しできる構造をフルに活用したい。

クリップに挟んだ1枚目にメモを書き切ったら、そのページをクリップから抜き取り(いちいちクリップをスライドさせなくとも、下から引き抜ける)、左側の挿し込みポケットに入れておく。
こうすることでメモページは常に余白のある状態が保てるため、いちいち書けるページを探してペラペラとめくる手間が省ける。つまり、メモを書き始められるまでの時間が短縮できるわけだ。
素早くメモを取る必要があるシチュエーションでは、この使い方が効率的だと思う。

反対に、左側(挿し込みポケット側)をメインにする場合、スライドクリップ側に常時掲示しておきたい情報を挟んでおく使い方が便利だ。
たとえば、インタビューをする場合など、相手のパーソナルな情報やざっくりとした履歴、さらに事前に準備していた質問内容などを予めクリップに挟んでおくことで、それらを確認しながら話を聞くことができる。
これなら必要な情報が常に視界に入っているため、やり取りがスムーズだし、いま取ったメモ書きと事前情報が混ざる心配もない。
ちなみにクリップに挟んでおくページは、手書きではなく、プリントアウトをサイズに合わせて切ったものを使うのもありだろう。

ぶっちゃけ、「たかがメモを取るだけだし、メモ帳とペンがあれば十分だろ」という意見もあるだろうし、それもごもっともな話。
ただし、こういったツールをメモ帳と組み合わせることで、メモを取るという作業を効率化したり、より便利な使い方ができたりするというのも間違いないのである。
実際、導入することで“たかがメモ”とは言えないぐらいに快適になるはずなので、ぜひ試してみてもらいたい。