乗り物
2017/5/26 17:00

【画像多数】快適走行のためにベストな位置を探すべし! ロードバイク・フロントディレイラーの調整方法(シマノ)

ロードバイクのメンテナンスの基礎知識を伝授するコーナー。今回は、「フロントディレイラー(※)の調整(シマノ)」のやり方についてレクチャーしていきます。フロントディレイラーの調整は、チェーンと接触しないかなど、細かく確認しながらの作業となります。スムーズに動作する位置を根気よく探しましょう。

※:ディレイラー……フロントとリア側に付いている変速機のこと。複数のギアにチェーンを掛け替えるための装置

 

【使用する工具】

ロードバイク-20170525-(11)

アーレンキー

 

ロードバイク-20170525-(12)

ドライバー

 

【ギヤをインナーローに入れる】

フロントギヤは、アウターとインナーの段差があるためフロントディレイラーの移動幅が大きくなる。ここで甘い調整をするとチェーンが外れやすくなるので注意が必要だ。

 

まずは、調整を行うためインナーローの位置にチェーンをかけ、チェーンが直線になるようにする。

 

1.2本のボルトでディレイラーの可動範囲を制御。フレームに近い方がインナーギヤ、外側がアウターギヤ用の調整ボルト。作業前に、ギヤをインナーローに入れておこう。

ロードバイク-20170525 (1)

 

【ガイドプレートの上下の位置】

次に、ディレイラー自体の高さをディレイラーを固定しているボルトを緩めて、修正する。ディレイラーのチェーンガイド部分とアウターギヤの刃先が1〜3ミリの隙間になるのが適正位置。

 

2.ガイドプレートの高さを調節する。アウターギヤの刃先との距離 は1〜3ミリが適正位置だ。

ロードバイク-20170525 (8)

 

3.以下は間違った例。チェーンにガイドプレートが触れてしまっている。低すぎるとチェーンリングに接触する可能性があるので危険。

 

ロードバイク-20170525 (9)

 

4.以下は間違った例。逆に、高すぎるとスムーズな変速ができなくなり、快適な走行の妨げになる。

ロードバイク-20170525 (10)

 

【シフトワイヤーのテンション調整】

高さが決まったらシフトワイヤーの固定ボルトを緩め、ワイヤーを外す。

 

5.まず、ワイヤーを固定しているボルトを緩め、ワイヤーのテンションを調整する。

ロードバイク-20170525 (2)

 

【インナーギヤ側の調整】

続けて、ディレイラーとチェーンの隙間を調整。シマノの場合、調整ボルトはフロントディレイラーの上部に2本あり、内側がインナー、外側がアウターの調整ボルトである。ギヤがインナーにある場合は、内側のボルトを回して、チェーンガイドとチェーンの間を0・5〜1・0ミリにする。ギヤをアウタートップの状態にセッティングしたら、アウターギヤもインナーと同じ要領で調整する。

 

6.以下は間違った例。インナーギヤ側調整ボルトを回して調整する。この状態では、ガイドプレートとチェーンの間が開きすぎている。

ロードバイク-20170525-6

 

7.チェーンとチェーンガイド内プレートが触れるか触れないかぐらいの位置が適正。

ロードバイク-20170525 (5)

 

【アウターギヤ側の調整】

調整が済んだらワイヤーを引っ張り、ボルトを締め固定する。高すぎると変速がスムーズに行えなくなり、低すぎるとチェーンリングに接触してしまう。

 

8.アウターギヤ側調整ボルトを回して調整する。以下は間違った例。この状態だとチェーンがガイドプレートからは離れており、変速はスムーズになされない。

ロードバイク-20170525 (4)

 

9.インナーギヤと同様に、チェーンとチェーンガイド外プレートが触れるか触れないかぐらいの位置が適正だ。

ロードバイク-20170525 (3)

 

【シフトの具合を確認】

10.実際に変速をしてみて、問題がないかを確認する。

ロードバイク-20170525 (7)