本記事では、初夏に予定されている日本発売に先駆けて行われた、BMWの新型SUV・X2の試乗レポートをお届けします。
目指したのはBMW史上一番ポップなSUV
BMW
X2
SPEC【sDrive 20i】●全長×全幅×全高:4360×1824×1526㎜ ●車両重量:1460㎏ ●パワーユニット:1998cc直列4気筒DOHC+ターボ ●最高出力:192PS/5000〜6000rpm ●カタログ燃費:14.6㎞/リットル
いい意味でSUVらしくない快適さを堪能できる一台
BMWから、新型コンパクトSUVのX2が初夏に日本で発売されます(価格は未定)。SUVといえば、いま世界的に最もホットなジャンル。なかでもコンパクトなクーペスタイルがトレンドとなっていますが、新型X2はそのど真ん中を行きます。BMWのラインナップにおいては、最小サイズSUV・X1のクーペ版という位置づけ。ちなみに同社では、SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)ではなく、SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)としています。走りに妥協しない同社らしいこだわりと言えるでしょう。
日本発売に先駆けて、ポルトガルでX2の試乗会が開催されました。メカニズムはX1を踏襲していますが、きびきびしたスポーティさは同車を凌駕します。目線が高いためストレスを感じにくく、乗り味も良好。いい意味でSUVらしくない快適さを堪能できました。BMWのイメージを覆すポップでファンキーなデザインのなかに、“ザ・BMW”な性能を感じられる快作です。
フローズングレーカラーがアクセント
流行のクーペスタイル。イエローゴールドをベースに、フローズンシルバーのアクセントが特徴的です。
グリルはX1よりも大きめ
BMWの象徴であるキドニーグリルは、X1よりも少し大きくなりました。ちなみに、X2とX1とで共通しているパーツはドアノブのみだといいます。
Cピラーにエンブレム
Cピラーに備えるエンブレムは、50年前に発売されたBMWクーペの名車・3.0CSへのオマージュ。X2に特別な価値を与える意匠です。
コネクト機能も進化
Amazon Alexaと連動するなど、BMWコネクテッドドライブが進化。インテリアはX1より上質で、よりコントラストの効いたデザインに。
荷室はコンパクトに
X1よりも全長と全高が短くなっているため、荷室容量は少しコンパクトに。シートを倒さない状態で−35L、倒すと−195Lとなります。