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2019/9/20 18:27

「プロパイロット 2.0」の実力は? 日産新型スカイラインを全方位こってりインプレ!

ガソリンは軽快で、ハイブリッドは重厚。走りのキャラはパワートレイン次第

新型では、走りに関わる部分も着実に進化しています。前述の通り、ガソリン仕様のエンジンは晴れて日産オリジナルの3L V6ツインターボにスイッチ。このユニットは標準的な304PS仕様に加え、新グレードの「400R」用ではスカイライン史上最強となる405PSを発揮します。また、シャシー回りではスカイラインへの搭載が世界初となった完全バイワイヤーステアリングのDAS(ダイレクトアダプティブステアリング)が熟成されたほか、ガソリンの上級グレードでは電子制御ダンパーのインテリジェントダイナミックサスペンションも新採用されています。

↑日本市場では、スカイラインが初搭載となる3LのV6ツインターボ。グレードに応じて2つのスペックを使い分けますが高効率な点も特徴のひとつ

 

↑ハイブリッドのシステム自体は基本的に従来通り。3.5LのV6ガソリンエンジン+電気モーターという組み合わせになります

 

今回は304PSユニットを搭載した中堅グレードのガソリン仕様とハイブリッドに試乗しましたが、いずれもDASの操舵感や制御が従来よりナチュラルになっていることが確認。また、電制ダンパーこそ装着していませんでしたがガソリン仕様は軽快といえる身のこなしも魅力のひとつ。プレミアムセダンだと思うと質感の面で多少気になる部分もありましたが、スポーティという意味ではスカイラインらしい仕上がりといえます。

↑ガソリンの試乗車は304PS仕様の中堅グレードでしたが、適度に軽快なドライブフィールが好印象。動力性能にも不足はありません

 

一方、ハイブリッドは重厚なライド感や静粛性の高さでプレミアム性が上手に演出されていましたが、スポーツテイストという意味ではガソリン仕様が上回るという印象。もはや輸入セダンと同等となる価格設定を思うと、どの仕様でもプレミアム性とスポーツ性を両立させて欲しいところですが、とりあえずマニア的にはハードとソフトの両面でスカイラインらしさが戻ってきたことを歓迎すべきなのでしょう。

↑ハイブリッドの走りは、良くも悪くも重厚感が印象的です。静粛性が高いのでクルージングは快適ですが、コーナーでは重さを感じることもありました

 

SPEC【GTタイプSP(ハイブリッド)2WD】●全長×全幅×全高:4810×1820×1440㎜●車両重量:1840㎏●パワーユニット:3498㏄/V型6気筒DOHC+電気モーター●最高出力:306[68]PS/6800rpm●最大トルク:350[290]N•m/5000rpm●JC08モード燃費:14.4㎞/L
※[ ]内は電気モーター

SPEC【GTタイプP(ガソリン)】●全長×全幅×全高:4810×1820×1440㎜●車両重量:1710㎏●パワーユニット:2997㏄/V型6気筒DOHCツインターボ●最高出力:304PS/6400rpm●最大トルク:400N•m/1600~5200rpm●WLTCモード燃費:10.0㎞/L

 

撮影/宮越孝政

 

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