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2019/12/12 21:00

プレミアムセダン市場でドイツ勢に宣戦布告! ボルボ新型「S60」のライバル度はいかに?

ボルボのミドルセダン、「S60」が8年ぶりにフルモデルチェンジ。3代目へと進化しました。2018年に稼働したボルボ最新のアメリカ工場で生産されるこのモデル、果たしてドイツ勢が主流となる日本のプレミアムセダン市場において有力なオルタナティブとなり得るのでしょうか? ここでは、その実力を明らかにしていきましょう。

 

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【今回紹介するクルマ】

ボルボ/S60
※試乗車:T5インスクリプション 614万円

価格:489~779万円

↑ボルボの新世代骨格の採用で、エクステリアは端正にしてスポーティなテイストに仕上げられました

 

【フォトギャラリー(GetNavi webサイトにてご覧になれます)】

 

↑こちらは先代S60の後期モデル。スタイリッシュではありますが、こうして比較すると新型は特にフロント回りが長く、伸びやかなデザインになっていることがおわかりいただけるはず

 

新世代骨格の採用で、外観は格段にスタイリッシュに

ステーションワゴンの「V60」をセダン化、という手法自体は先代と変わらない新型S60ですが、とりわけ先代オーナーにとって衝撃的なのはスタイリングの激変ぶりではないでしょうか。現行V60と同じく、プレミアムSUVの「XC90」から採用が始まったボルボの新世代骨格、「SPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)」を採用する新型の佇まいは、エンジンを横置きにするクルマのそれとは思えないほどスマートに仕上げられています。

↑ライト類に代表されるディテールも、XC90以降の新世代ボルボに共通する造形で統一されます。スポーティな風情、という点ではこのS60がベストの出来映えでしょう

 

↑標準のタイヤサイズは、試乗車のT5とT6ツインエンジンが235/45R18。T4は225/50R17となります

 

実際、ボディは先代比で全長が125mm、ホイールベースは100mm拡大された2870mmとなる一方、全高は45mm低いというプロポーション。ミドルセダンとしては長めな4760mmの全長とあいまって、見ため上の押し出しの強さや上質感はこのクラスの主流、「メルセデス・ベンツCクラス」や「BMW3シリーズ」、「アウディA4」あたりと比較して勝るとも劣りません。その一方、全幅が先代より15mmナローな1850mmにとどめられている点は、日本の交通事情を考えると嬉しいポイントといえるかもしれません。

↑トランクリッドの左側に車名、右側にはグレードを示すエンブレムが装着されます

 

↑意外なことに、ボルボのセダンでパノラマガラスサンルーフが装備されたのは新型S60が初とのこと
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