乗り物
2016/7/28 22:21

遂に日本上陸を果たした! プジョー・シトロエンのクリーンディーゼル「Blue HDi」、その性能を読み解く

プジョー・シトロエン・ジャポンは、PSA グループ開発のクリーンディーゼル「BlueHDi」を搭載したモデル、「308 Allure BlueHDi」、「308 GT BlueHDi」、「508 GT BlueHDi」(以上プジョーブランド)「C4」(シトロエン)の発売を開始している。

 

PSAグループが総力を挙げて開発した最新鋭のクリーンディーゼルエンジン!

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今回導入されたエンジンは、2013年からプジョー/シトロエン/DS AUTOMOBILESのPSAグループで採用されているもので、すでに累計生産台数100万台を突破している。同エンジンはグローバルでは6車種12モデルに搭載されているが、日本国内では計7グレードでまず導入。2.0L Blue HDiターボエンジンと、経済性と加速性能を兼ね備えた1.6L Blue HDiターボエンジンの2タイプが用意される。同性能のガソリンエンジンと比較して25%の燃料消費を実現しながら、CO2の排出量を15%も低減。近年問題となっている窒素酸化物NOXでは90%、PMと呼ばれる粒子物質では99.9%も除去している。

 

ディーゼルエンジンの泣き所といわれた「パワーの非力さ」もいまや皆無だ。2.0LのBlue HDiは最高出力180PS/最大トルク400Nmを発生し、それぞれ3750rpm/2000rpmで発揮することで、スムーズかつパワフルなドライビングを楽しむことができる。スタンダードな1.6LのBlue HDiでは120PSの最高出力と300Nmの最大トルクを発生し、低速からスムーズで力強い加速性能を実現。もちろん、ディーゼル車のメリットである燃料の安さに加え、1.6エンジンを搭載したプジョー308Allure Blue HDiでは21.0km/Lの低燃費を誇り、経済性の高さも大きな魅力になっている。

 

Blue HDiは、画期的なクリーニングシステムを排気系統に設置することで、出力や燃費に影響を与えることなく優れたエンジン特性を実現。基本構造はコモンレール式高圧噴射システムを持つ4気筒ディーゼルエンジンだが、可変ジオメトリーターボチャージャーのサポートによってパワフルな出力を発揮し、エンジンから排出されるガスは酸化触媒、選択還元触媒、微粒子フィルターによってクリーン化される。Blue HDiの大きな特徴はエキゾーストパイプに取り付けられたAbBlueインジェクションによって尿素水溶液を噴射することでNOXを90%も削減することだ。この尿素水溶液は専用タンクに注入され、1年または10000kmを目安に点検、補充することが推奨されている。残りの走行可能距離が2400kmになった場合、警告ランプによって補充を促してくれる。