ブリヂストンが2020年11月21日「Bridgestone Innovation Gallery(ブリヂストン イノベーションギャラリー)」を東京小平市にオープンさせました。この施設はブリヂストン社の歴史をはじめ、タイヤに関する様々な知識や、同社が手がけるタイヤ以外のイノベーション、さらに将来へ向けた取り組みなどを紹介したミュージアムです。
ブリヂストンは将来に向け、この地に「Bridgestone Innovation Park(ブリヂストン イノベーション パーク)」の建設を計画しており、本ギャラリーはその最初の施設となるもの。今後は社内外の交流を促進する施設やテストコースなどを備えた総合的な施設へと発展させる計画です。リニューアルオープンは当初、2020年春を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けこの日のオープンとなりました。
ブリヂストンの誕生、現在、未来を4つのパーツに分けて展示
ギャラリーの入口に展示されているのは世界最大級のタイヤです。サイズは59/80R63となっていますが、ヨコにある説明によれば、直径:4022mm、幅:1459mmとなっていて、重量はなんと5223kg! とあります。これはダム建設用の巨大ダンプなどに採用されるタイヤなんですね。
ギャラリーは2フロアを使用しており、エントランスホールには企画展スペースとして利用することが可能です。たとえば「エコ絵画」の展示や近隣の小中学校の生徒を対象にしたワークショップなどの開催を想定しているとのことです。館内は大きく「WHO WE ARE〜挑戦の歩み」「WHAT WE OFFER〜モビリティ社会を支える」「HOW WE CREATE〜創造と共創」「WHERE WE GO〜新たなチャプターへ」の4つのゾーンに分けて展示されています。それではゾーンごとに一つずつ紹介していきましょう。
【その1】WHO WE ARE〜挑戦の歩み
ブリヂストンがこれまで挑戦してきた歴史やグローバル企業として躍進する取り組みなど、その歩みやDNAを感じられるゾーンとして構成されています。同社の創業者である石橋正二郎氏の生い立ちに始まり、ブリヂストンが純国産タイヤメーカーとして創業し、海外やモータースポーツへ進出してグローバル企業として成長するまでの過程が一望できます。創業当時のタイヤ(レプリカ)の他、ブリヂストン初のラジアルタイヤ、広告に使ったブリキ看板など展示物も豊富で、懐かしくもあり、興味深い展示となっています。