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2022/4/9 18:00

世界累計5000万台超を販売! ニッポンが誇る偉大なファミリーカー「カローラ」

本稿では「コレ押さえときゃ間違いない!!」的ブランドと、そのアイコニックなモデルをフィーチャー。生まれては姿を消していく商品が多いなかで、世代を超えて愛され、文化的価値さえ備えた一流のクルマ、トヨタ・「カローラ」にクローズアップしました。

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

常に“ライバルの少し上”へ 今後はSUVが主役になる?

トヨタ カローラ

DATA

初代モデル発売 1966年
累計販売台数 約5100万台
現行ラインナップ数 6モデル

トヨタ

カローラ クロス

199万9000円〜319万9000円(税込)

カローラシリーズ初のSUVで、「RAV4」と「ヤリス クロス」の中間に位置するモデル。プラットフォームやパワートレインはカローラと同じものを採用した。エントリーモデルは200万円を下回る価格に設定され、幅広いユーザーに人気。

SPEC【ハイブリッドZ(2WD)】●全長×全幅×全高:4490×1825×1620mm●車両重量:1410kg●パワーユニット:1797cc直列4気筒DOHC+電気モーター●最高出力:98[72]PS/5200rpm●最大トルク:14.5[16.6]kg-m/3600rpm●WLTCモード燃費:26.2km/L
●[ ]内は電気モーターの数値

 

生誕から55年余りで5000万台超が国内外で親しまれてきたカローラは、日本でもかつて“国民車”と呼ばれ、33年連続で国内の年間販売ランキング首位の座を維持した、定番の中の定番に違いない。

 

当初掲げた“80点主義+α”の思想を受け継ぎ、ただ欠点が少ないだけでなく、プラス100ccの余裕や充実した装備などに象徴されるように、ライバルに対して常に少し上を行っていたのも特徴だ。

 

よく普通のクルマの代名詞としてカローラの車名が用いられるのは、それだけソツがなく信頼性が高いことの裏返しでもある。

 

現行モデルにはついにカローラの名の付くSUVまで加わった。従来のカローラシリーズと共通こそあれど一線を画したモデルだが、実はこのクルマこそ将来のカローラの中心になる存在とトヨタでは位置づけている。定番であり続けるためには、むしろ変えていくことが大事と考えているのだ。

 

↑荷室の開口部は身長が低いユーザーにも対応できる高さに配慮。後席を倒すと寝転がれるスペースに。荷室の容量は487Lだ

 

↑背の高いSUVのボディスタイルの恩恵で、頭上スペースに余裕のある後席。リクライニングが可能で足元も広く、快適な空間だ

 

↑星を眺めたり採光に使えたりする大開口部のパノラマルーフはオプション設定。電動サンシェード付きで暑さ対策も万全だ!

 

↑FFモデルのリアはトーションビーム式サスペンションを採用。大容量のゴムブッシュを使い構造や取り付け角度に配慮したという

 

↑フロントのエンブレムは車名の頭文字「C」をモチーフにしたもの。「C」の上部にはカローラの語源となっている花冠のモチーフをあしらっている

 

 

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