今回はフィアット久々の新作である「ドブロ」を紹介。個性派のRVが欲しいという人には狙い目の1台となるはずだ。
※こちらは「GetNavi」 2023年9月号に掲載された記事を再編集したものです
“素”の魅力が実感できる欧州産MPVの新作!
フィアット
ドブロ
SPEC●全長×全幅×全高:4405×1850×1850mm●車両重量:1560kg●パワーユニット:1498cc直列4気筒DOHCディーゼル+ターボ●最高出力:130PS/3750rpm●最大トルク:30.6kg-m/1750rpm●WLTCモード燃費:18.1km/l
室内の広さと使い勝手はライバルと横一線!
MPV(マルチ・パーパス・ビークル)としての基本的な成り立ちは、先に上陸している兄弟車のプジョー・リフターやシトロエン・ベルランゴと変わらないドブロ。しかし、その見た目は両車よりもRV的な飾り気が少なく、良い意味での“道具感”を漂わせる仕上がり。このあたりは、あえて無塗装バンパーの仕様を用意するライバル、ルノー・カングーにも通じるキャラクター作りと言えるかもしれない。
商用車ベースとあって、純粋な使い勝手は申し分ない。室内はミニバン級の広さが確保され、荷室はライバルと同等の容量であると同時にスクエアな形状で、この種のクルマを使い倒すユーザーでも満足度は高いはずだ。
搭載する1.5lディーゼルターボの動力性能も、MPV用としては満足できる仕上がり。商用車ベースと言いつつ快適性はライバルと同じく乗用車級だけに、個性派のRVが欲しいという人には狙い目の1台となるはずだ。
外観同様インテリアもシンプル系
中央に8インチのタッチスクリーンが備わるインパネ回りは、基本的に兄弟車と共通でシンプル。商用車ベースながら、運転支援機能は最新の乗用車らしい充実度。絶対的な広さはもちろん申し分ないレベルだ。
兄弟車に対して“ツール感”を強調?
プジョー・リフター、シトロエン・ベルランゴといった兄弟車と比較すると、商用車的なツール感を残す外観。価格は399万円。7人乗りのロングホイールベース版であるマキシ(429万円)も選べる。
容量だけでなく秀逸な形状も魅力
リアゲートはガラス部分のみ開閉できるなど使い勝手への配慮も十分。荷室容量は最大で2126ℓに達するが、スクエアな形状にも注目。
扱いやすさに加え快適性も上々
搭載するパワーユニットは1.5lのディーゼルターボ。8速ATとの組み合わせで、扱いやすさと乗用車レベルの快適性を両立する。
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