スペースXは、次世代ロケット「スターシップ」のテスト打ち上げに向けて準備を進めています。
スターシップはブースターの「スーパーヘビー」と組み合わせることで、全長約120メートルにもなる史上最大のロケットです。昨年11月には6回目のテスト打ち上げが実施され、ドナルド・トランプ次期米大統領も現場に駆けつけました。
米国時間1月13日に予定されている7回目のテスト打ち上げは、南テキサスのスペースXの施設で実施。今回打ち上げられるスターシップは、上段のフラップが小型化されたり、推進システムの再設計により推進剤の容量が25%増加したり、最新世代の耐熱タイルによるシールドが採用されたり、いろいろパワーアップしています。
今回のミッションでは、打ち上げられたブースターは大気圏に再突入した後に、発射台のアームで空中キャッチされる予定。このタワーにもレーダーセンサーが搭載されるなど、損傷を防ぐための保護が強化されています。
スターシップには、衛星インターネット計画「スターリンク」の模擬衛星が10機搭載される予定。この次世代のスターリンク衛星は従来より大きく、高速通信ができるようになるそう。
「今年はスターシップにとって変革の年になる」と言うスペースX。「システム全体の再使用性を高めることを目指している」と述べています。スターシップのさらなる進化に期待しましょう。