世の中はビットコインの話題で持ちきり。
企業サイドにもビットコインの影響が及び始めています。去年、ビックカメラ店舗でビットコイン決済が可能になったのが話題となりましたが、そのほかにも企業は自社の商品・サービス代の決済にビットコインを徐々に使用し始めている模様。そして、今年1月にはあのケンタッキーもビットコインでの決済を導入したというニュースが飛び込んできました。
ケンタッキーカナダが自社ECサイトでビットコインで購入できるセットの「ビットコインバケット(The Bitcoin Bucket)」を販売しました(現在売り切れ中)。
「ビットコインバケット」には20カナダドル相当の10個のチキン、ワッフルフライ、ミディアムサイド、グレイビーソース、2つのディップが詰められているとのこと。ECサイトで購入すると、1月12~19日の間で好きな日にちと時間を選び、配達してもらえるというものでした。
ビットコインでの決済はケンタッキーが提携しているビットコインウォレット「Bitpay」を通して可能です。決済にはビットコインのリアルタイムのレートが反映されます。
しかし、ECサイトには「ビットコインの値段は変動するけれど、カーネルサンダーの秘伝のレシピはずっと一緒」という言葉も。
ケンタッキーカナダのTwitterアカウントではこんなツイートが。
「ケンタッキーカナダがビットコインバケットを発表します。私たちはビットコインが一体何なのか、どんな役割を果たすのか正確には把握できていません。でも、ビットコインはチキンの油がついた指をなめたくなるほど美味しいチキンを食べるのを邪魔したりしませんよ」と親近感の湧くツイートです。
人々の反応はどうでしょうか。Twitter上では多くの人がこのビットコインバケットについてツイートしています。
「KFCにビットコインを渡さないとね。トレンドにうまく乗ったマーケティング施策だね」
その一方、「ジャンクフードがジャンクマネーに出会った」と少しネガティブな意見も出ています。
一番目のツイートの通り、今回の「ビットコインバケット」は決済としてのビットコインよりもビットコインを話題にしたマーケティング施策としての色が強そうです。いずれにしても、ビットコインはますます盛り上がっていきそうなことを予感させます。ケンタッキーカナダのような取り組みは今後もあちこちで見られるでしょう。