賛否両論の日本
レジ袋規制に関しては、近年、日本でも盛んに議論されています。そのなかには、レジ袋は石油(ポリエチレン)を有効に使った製品であり、むしろエコバッグの材料となるポリエステルをできるだけ使わないようにすべきだという反対意見も。最近ではエコバッグ持参を推奨するスーパーが多くなっていますが、その意見が正しいとすると、解決策はほかにあるのかもしれません(例えば、ゴミ捨てのマナーを守ること)。その一方、日本では生分解性プラスチック(グリーンプラ)の研究や製品開発も行われており、イタリアは非分解性の使い捨てプラスチック製レジ袋を禁止しています。
しかし、地球規模で見ると、海はプラスチックで汚れています。使い捨てプラスチックの1人当たりの排出量が世界で2番目に多い日本にレジ袋を規制する動きがまだないのは、世界的に見ると決して進んでいるとは言えないはず。「レジ袋が廃止になっても、それほど困ることはない」ということを日本の方にもっと気付いてもらえるといいな、と異国から願うばかりです。