ハワイは日本人観光客が多く、日本語を話せる現地の方もいるせいか、気が緩むとつい日本と同じ感覚で過ごしてしまう方がいるかもしれません。でもここは外国であって、日本とはルールがいろいろ異なります。今回は道路交通ルールにスポットをあて、特に日本とは異なる交通ルールで観光客でも罰金対象となるものを4つご紹介します。
1: 歩きスマホしながらの道路横断
日本でも歩きスマホによる事故が頻発しているようですが、それはハワイも同じ。そこでハワイでは2017年10月より、道路横断中の歩きスマホを規制する交通ルールを施行しました。横断歩道を渡るときに、スマホの画面を見ると規制対象となります。さらにスマホ以外でも、ノートパソコン、タブレット、携帯電子ゲーム、デジカメなども対象。罰金は、初回の違反で15~35ドル(約1600円〜3700円)で、違反の回数を重ねるほど金額がアップします。
2: 横断歩道以外を横断する「ジェイウォーク」
また横断歩道以外で道を横断することを「ジェイウォーク」と呼ぶのですが、このジェイウォークも罰金対象。小さな道路などでは、クルマさえ来ていなければ、つい横断歩道がなくても道を渡りたくなりますが、そんなことをすれば130ドル(約1万3900円)の罰金を払う羽目になります。
3: 歩行者信号が点滅してからの道路横断
さらに2019年7月から施行されたのが、歩行者が道路を横断するときの新ルール。歩行者用信号で青信号から赤信号になるまでの間、点滅し始めて赤信号になるまでのカウントダウンの数字が表示されたときに、道路を横断しようとすると規制対象となります。近年ハワイでは歩行者の交通事故が増えているため、その予防策としてこのルールは導入されました。罰金は130ドルです。
4: 自転車で歩道を走る
ハワイでは2017年から、ワイキキやダウンタウンなど観光地を中心に自転車シェアリングサービスが始まり、たくさんの観光客の方が利用しています。でも注意したいのが、自転車は車道を走るのが基本ということ。特にワイキキとダウンタウンでは、自転車が歩道を走ることが禁止されています。車道に自転車専用レーンがあればそのレーンを走り、専用レーンがない場所では車道の右側を走るのがルールです。罰金は、走行した場所により55ドル(約5900円)または72ドル(約7600円)です。
日本よりも厳しいと感じるかもしれないこれらの交通ルールですが、観光客であっても規制対象となります。日本人観光客が交通事故に巻き込まれる事故も起きているので、ハワイを訪れる方は注意しましょう。