近年、定年退職の時期は60歳から65歳に、さらには70歳へと、どんどん遅くなっています。もはや60歳までに引退するというのは多くの人にとって夢物語になっていますが、最近、TikTokで「40歳でリタイアすることは可能だ」と主張する人が登場。米国を驚かせています。
40歳での引退を可能と主張するのは、金融の専門家であるマイク・テイラーさん。その考え方は、10代からとにかく節約に努め、40歳から楽をしようということ。レーザービームのような集中力が何よりも大切だと言います。
10代からの倹約には、さまざまな努力が必要。旅行や飲み会の誘いを断ったり、ワークライフバランスを諦めて仕事に専念したり。教育面で自分に投資をして自分の専門的な技術や知見を高める一方、若いうちから退職年金制度に投資をすることも有効と述べています。不動産でお金を運用するというアイデアも上がっていますが、とにかく若いうちから訓練してお金を貯めなければなりません。
「何事もそうですが、何かを犠牲にしなければ実現できません」とテイラーさんは言います。彼の動画はTikTokで1万回以上再生されているようで、賛同する声もあれば、もちろん反論もあるそう。老後のために若さを無駄にするなという意見もあるようです。
昨今では、AIが発展すれば、退職時期は早くなり、引退後の生活や余暇の時間がもっと長くなるという楽観的な見方がありますが、AIの力を活用してでも、40歳に引退できる人はそう多くないかもしれません。
【参考記事】
Newsweek. Finance Expert Shares Top Tips to Retire at 40—And You Need ‘Laser Focus’. June 9 2023