米カリフォルニアにあるアマゾンの倉庫で先日、返品として届いたダンボールの中から生きた猫が発見されました。差出人は1人の女性。どうしてこんな騒動が起きたのでしょうか?
その倉庫から1000km以上離れたユタ州リーハイに住むキャリー・スティーブンス・クラークさん。彼女は、ガレナと名付けた1匹の猫を自宅で飼っていましたが、1週間ほど前からガレナの行方がわからなくなっていたのです。そして、ガレナが姿を消したのと同じ頃、アマゾンで買ったブーツを返品したというのです。
ご想像の通り、ガリナは返品の箱に入ってしまい、そのまま気づかれずにアマゾンの倉庫まで運ばれてしまったわけなのです。アマゾンの倉庫の職員はガリナを獣医のもとに連れていき、そこでガリナの身体にマイクロチップが埋められていたことから、キャリーさんのもとで飼われていた猫であることが判明。連絡を受けたキャリーさんは、なぜガリナがいなくなったのか、これまでの経緯を知ることとなったのです。
キャリーさんによると、夫と一緒に返品のブーツをダンボールに詰めていたそう。ブーツを中に入れてダンボールの上部を閉じてから、夫が別の部屋にテープとハサミを取りに行き、それからダンボールの口をしっかりとテープで閉じたというのです。「ガリナは、私たちが気づかないうちに、ダンボールの中に入ったに違いない」と語っています。
8日間、ダンボールに閉じ込められてしまったガリナ。無事に見つかったのには、三つの奇跡が重なったと言われています。一つ目は、ダンボールが完全に密閉されておらず、ガリナが呼吸できる状態にあったこと。二つ目は、暑すぎず寒すぎない、安定した気候だったこと。そして三つ目は、アマゾンの倉庫の職員が、猫を保護する仕事を副業としていたこと。そんな奇跡のおかげで、最初はおびえて食事も食べようとしなかったガリナですが、今ではキャリーさんのもとに帰り元気にしているそうです。
猫はダンボールなどの箱が大好きな動物。猫を飼っている方は、オンラインショッピングなどで返品するようなとき、くれぐれも猫が箱の中にしのび込んでいないか、チェックしたほうがいいかもしれません。
【主な参考記事】
CNN. A Utah couple accidentally shipped their cat with an Amazon return. A week – and 3 ‘miracles’ later – they were on a plane to meet a stranger. April 30 2024