定額料金で継続的にサービスを利用できるサブスクリプション。あまり知られていませんが、航空会社でサブスクプランを設けているところがあるんです。
例えば、米国を拠点とするユナイテッド航空。「エコノミープラス」というサブスクプランがあり、年間599ドル(約9万3000円※)を支払うと、足元のスペースに余裕のある座席へ、自分と同行者の分を無料でアップグレードできるという内容です。米国の国内線なら、1年間は無制限でこのアップグレードを利用できます。
※1ドル=約155.8円で換算(2024年5月17日現在)
追加料金200ドルで、サブスクメンバーを一人追加することも可能(最大8名まで追加可能で、その場合は1099ドルの追加料金)で、国際線向けのオプションもあるそうです。
あるライターが米国から英国行きの便で、この足元に余裕のある座席へアップグレードしたところ、一人当たり片道で200ドルがかかったそうですから、頻繁に飛行機を利用する人なら、このサブスクプランはかなりお得と言えるかもしれません。
その他の航空会社のサブスクプランが、アラスカ航空の「フライト・パス」。カリフォルニア、アリゾナ、ネバダなどの15の都市間で、どれか一つの路線を選択すると、通常航空運賃よりも安い運賃を固定できるという内容。サブスク料金は月額49ドル〜なので、ビジネスなどの利用で特定の路線を頻繁に利用する人には、お得になるようです。
また、日本でも「HafH(ハフ)」という旅のサブスクがあり、JALなどのフライト予約にも利用できます。
航空業界ではマイレージサービスが主流で、サブスクサービスを設けているところはまだ一部に限られているのが実情。マイレージサービスなら、航空運賃以外に利用者がお金を支払う必要はないでしょう。それに対して、サブスクサービスではサブスク料金を支払わなければならないため、マイレージサービスに比べると、利用へのハードルがやや高くなるのかもしれません。
【主な参考記事】
The Sun. Little-known airline subscription can save you hundreds a year on extra legroom seats with free upgrades. May 13 2024