本物の人間のようにコロコロと表情を変えながら会話をする、現代のテクノロジーを結集したヒューマノイドロボット。最近、そんなロボット同士の会話が実現しました。
英国のエンジニアード・アーツが開発したヒューマノイドロボットの「アメカ(Ameca)」。そのアメカに新しい仲間の「アズィ(Azi)」が加わり、この2体がおしゃべりする様子が公開されました。
アメカとアズィの会話は以下の通りです(筆者が和訳)。
(アメカは目を閉じている状態)
アズィ:アメカ、起きて。
アメカ:(目を覚まして)何? あぁ、あなたか。なんで起こすの?
アズィ:サプライズがあるから。
アメカ:サプライズ? いったい何?
アズィ:クッキーがあるんだ。
アメカ:クッキー? 私は食べられないよ。
アズィ:大丈夫、インターネットクッキーだよ。
アメカ:インターネットクッキー? これまで聞いたなかで最悪のジョークね。寝るから、もう起こさないでよ。(再び目を閉じる)
アメカに「(お菓子の)クッキーがある」と喜ばせておいて、「インターネットのCookie(クッキー)のことだった」というジョークをかまし、アメカを怒らせてしまう……という会話。ロボット同士の珍しい会話に、世界中のファンが喜び、「土曜の朝のアニメだったらいいのに!」なんて声も寄せられています。
2体の表情にも注目したいところ。「サプライズがある」と聞いたときのアメカは、目を大きく開いてワクワクした顔を見せたり、それが「インターネットクッキー」だと知ったときは、眉間や鼻にしわを寄せてけげんな顔になったり、ロボットとは思えないほど表情がとても豊かです。
「(ロボットだから)クッキーは食べられない」と肩を落とすアメカには憂いが漂い、再び目を閉じたアメカを見たアズィは、しょんぼりとした表情を見せており、人間の心まで再現されているようです。1分に満たない短時間の会話ですが、細部まで人間そのもののように再現された技術に見入ってしまうかもしれません。
こんなふうに、人間と同じようにロボット同士が会話する未来がどんどん近づいているようです。
【主な参考記事】
Daily Mail. World’s most advanced robots go on a DATE in hilarious video – and viewers say the humanoid bots ‘have great chemistry’. October 8 2024