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2024/10/23 12:00

宇宙のゴミ処理が変わる!「ゴミ圧縮マシン」が2026年に打ち上げへ

宇宙で人間が活動すれば、当然出てくるのがゴミ。そんな宇宙のゴミをぎゅっと圧縮してくれるマシンが、2026年に国際宇宙ステーション(ISS)に打ち上げられます。

↑宇宙のゴミをリサイクル(画像提供/シエラスペース)

 

現在、ISSで出たゴミは地球に帰還する宇宙船に積み込み、大気圏で燃え尽きることで処理します。しかし、月探査や火星探査など、より遠い場所での活動ではこの手法を用いることはできません。

 

宇宙開発企業のシエラスペース(Sierra Space)が開発したマシン(上の画像)は、宇宙での活動で出たゴミをタイルのような形状に圧縮することができます。ゴミからほぼすべての水分を抽出しリサイクルすることができ、汚染物質も除去してくれます。圧縮されたゴミは、宇宙船を放射線から防ぐ追加の遮蔽物として利用することも可能。

 

「長期の宇宙旅行では、あらゆる資材と機器を効率的に使用する必要があります」と、シエラスペースで最高経営責任者(CEO)を務めるTom Vice氏は述べています。「効率的で持続可能かつ革新的な廃棄物の処理は、有人宇宙探査の成功に不可欠です」

 

Sierra Spaceのゴミ圧縮マシンは、ISSのその他のリサイクル装置とともに活躍することになります。ISSには、98%の回収率で尿などの水を飲料水に変換する装置も搭載されており、さらにエコな宇宙活動が実現できそうです。

 

Source: Space.com