雑貨・日用品
2023/11/8 20:30

コロナ禍落ち着き「カミソリ」絶好調。Schick「ハイドロ」にみる最新ウェットシェービング

男性用ヒゲ剃りや、女性のムダ毛用カミソリを製造・販売するメーカー、Schick(シック)。先日シック・ジャパンにて行われた「Men’s メディア セッション」へと、編集部員・野田が行ってきました。シックの人気ブランド「ハイドロ」シリーズについてお伝えします。

 

ウェットシェービング日本市場ナンバー1

シックのメンズ用カミソリは、「シック 極(きわみ)」、「ハイドロ」、「クアトロ」、「スタイリングパートナー」などのシリーズにわかれます。今回お話しするのは、短いストロークで剃れる5枚刃を採用したハイドロシリーズ。まず興味深かったのが、日本におけるウェットシェービング市場について、シック・ジャパン マーケティング本部長の疋田智彦さんから説明がありました。

↑シック・ジャパン マーケティング本部長の疋田智彦さん

 

「ウェットシェービング市場全体は12か月でプラス2.4%。 直近3か月でいうと、プラス8.8%。実は今年の初め、1月や3月は本当にまだまだマイナス成長でした」(疋田さん)

 

しかし、新型コロナの影響は落ち着き、マスクの着用ルールが緩和されてから、特に男性市場がガツンと伸び始めたと言います。12か月で見るとプラス2.2%。そして、直近3か月でいうとプラス10.1%と、かなり伸びている状況です。

 

「女性市場は12か月で言うとプラス3.0%で、直近3か月はプラス5.2%。実は女性市場に関しては、 新型コロナ期間中もずっとプラス2.0〜2.5%ぐらい伸びました。それは、おこもり美容があったから。コロナ禍において美容室・サロンなどに行きづらかったので、家でしっかりとムダ毛処理していたということですね」(疋田さん)

↑向かって左から市場全体、真ん中が男性市場、右が女性市場。12か月は、2022年の10月〜2023年の9月。直近3か月は、2023年の7月〜9月の数値

 

続いて、ブランド別のウェットシェービング市場の推移について説明がありました。他社ブランドのジレットやカイなどがあるなか、シックブランドは日本でのウェットシェービング市場はシェア率現在1位。

 

「ブランド別のカミソリ市場でいうと50.4%、日本市場でのシェア率は半分。その次に、ジレットが大体30%弱です。 実は約30年近くナンバーワンの状況が続いています。そして、男性・女性のシェア率は男性49.3%、女性75.8%と、女性の方が高いです」(疋田さん)

↑認知率は男性89%、女性73%。30年近くナンバーワンなので、信頼性があるというブランドイメージから高い認知度があります

 

人気のウェットシェービング「ハイドロ」シリーズ

今回クローズアップするのはウェットシェービング市場でトップを誇る、シックの人気シリーズ・ハイドロ。そんなハイドロシリーズは、「肌にやさしいカミソリ」の代名詞として知られ、現在ベーシック、プレミアム(2種類)、ナチュラル、ケアと、5種類のヒゲ剃りがラインナップしています。

↑「ハイドロ5 ベーシック」。シェービングしながら肌を潤す、モイスチャージェルを内蔵したシェーバー

 

↑「ハイドロ5 プレミアム 敏感肌」。肌への摩擦を40%軽減するジェル成分に、アロエ&ビタミンEを配合してやさしい剃り心地を実現

 

↑「ハイドロ5 プレミアム つるり肌へ」。剃るたびに滑りを良くして肌を守ってくれる

 

↑「ハイドロ5 ケア」。剃りながら古い角質をケアし、肌の調子を整えます。海泥配合の保湿ジェルで肌を潤す

 

ハイドロ5、一番の特徴は刃の上にある「モイスチャージェル」。水に触れると溶け出すローションのような濃密ジェルで、肌との摩擦を40パーセント軽減。優しく、しっかり剃れながらも、潤うから肌に優しい。そして、刃の下にあるゴム素材の「パラレルフィン・ガードバー」。これは刃と肌の密着性を高め、深剃りをサポートしてくれます。

↑モイスチャージェル(緑色のパーツ部分)。パラレルフィン・ガードバー(青色のパーツ部分)は、ハイドロ5 プレミアムとハイドロ5 ケアのみに付いている機能

 

多層ナノコーティングが施された「5枚刃」も特徴。1枚、2枚よりも、刃の面積が増えるので肌負担が軽減されます。そしてすごく細かいですが、よく見ると刃だけではありません。1枚1枚の刃に付いている「スキンガード」があることによって、刃と刃の間に肌の食い込みを防ぐので、ヒリヒリから肌を守ります。

↑短いストロークで深剃りできる5枚刃

 

↑肌上の動きをコントロールして、刃と刃の間に肌が食い込むのを防止するスキンガード

 

カミソリ上部のヘッド部分を倒せばコンパクトヘッドになる「フリップ式トリマー」も魅力的な機能。男性の場合、鼻の下や口の横、もみあげといった狭くて細い場所を簡単に細かく剃れます。

↑フリップ式トリマー。ハイドログライドジェルが収まっているパーツ部分は可動式

 

各メーカーによって替刃の交換時期は異なりますが、シックの場合は14回程度までの使用が推奨されています。つまり、毎日剃るなら約2週間に1回の交換が理想的。週に1〜2回なら、その期間はもっと延びます。刃の寿命は体毛の濃さや使用頻度、保管方法も変化するので、湿気の多いバスルームなどに置いておかず、風通しの良い場所で保管することも大切です。

 

シェービング剤のラインナップも豊富

また、ヒゲ剃りで大事になるのがシェービング剤。そのシェービング剤においてもハイドロシリーズはラインナップが豊富で、フォームタイプの「ハイドロ シェービング フォーム」やジェルタイプの「ハイドロ シェービング ジェル」、ジェルフォームタイプの「ハイドロ スキンディフェンス シェービング ジェルフォーム」などがあります。

↑左から透明なジェルがヒゲに密着して、剃りやすいジェルタイプ。フォームとジェルの良いとこ取りをして、ジェルを肌に馴染ませている間に泡になってくれる、ジェルフォームタイプ。そして、クリーミーな泡が優しく肌を守るフォームタイプ

 

2023年8月には、「ハイドロ シェービングクリーム」が新たにラインナップ。フォームタイプやジェルタイプなどの一般的なシェービングと比べても、保湿力に優れたクリームタイプです。

 

「ハイドロー シェービングクリームを使ってシェービングを行うと、肌表面の状態をあまり壊すことなく、シェービングできます。肌の中の水分を逃がすことなく、キープすることが可能。一方、何もつけずにヒゲを剃ると肌の表面が、ガサガサ、ボロボロになってしまうので、元々あった肌の水分量が失われた状態になります」(シック・ジャパン 技術開発本部 製品開発&テクニカルサポート シニアスペシャリスト野村さん)。

↑「ハイドロ シェービングクリーム」。剃った後もしっかりと潤いが続く、クリームタイプのシェービング剤

 

なので、ヒゲ剃りにはシェービング剤は必須。と言っても、自分の肌質や使用感に合わせたシェービング剤を選ぶことも必要になります。ハイドロ シェービングクリームは、肌の乾燥が気になる、しっかりと保湿したい人におすすめ。

 

ハイドロ シェービングクリームの使用方法については、以下になります。

1.適量(大体100円玉ぐらいの大きさ)を手に取ります。

2.肌の面積の広い部分から、クリームをつけていきます。

3.ヒゲを剃りやすい、もみあげや頬のあたりから剃り始めましょう。

4.硬いヒゲが生えやすいアゴや口まわりは、シェービング剤でヒゲが十分柔らかくなってから最後に剃りましょう。

5.剃った後はしっかりと洗い流し、あらためてハイドロ シェービングクリームを塗りましょう。

 

初めてシェービング挑戦するビギナーにもおすすめのシックのハイドロシリーズ。今回は同シリーズについてお伝えしましたが、次回はムダ毛処理などに役立つカミソリが揃っている、スタイリングパートナーシリーズを紹介します。

 

撮影/鈴木謙介(静物)

 

 

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