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カメラ
2016/12/30 11:00

360°カメラはニコンとリコーどっちがいい? 「4つの撮り方ルール」と併せてオススメモデルを紹介

本記事では、注目モデルが続々と登場している360°カメラの最新モデルを紹介しながら、上手く撮影するコツを伝授。頭上までイルミネーションに覆われた遊園地で、動画や静止画を撮影しました(基本はオートモード)。カラフルな色の再現や暗所の描写にも注目です。

 

ハードなアクティビティ時も撮影できるタフモデル

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SPEC●画角:360°(水平・垂直)●動画記録画素数:3840×2160(4K UHD)●記録媒体:microSDXCカードほか●撮影時質量:約198g●静止画記録画素数:7744×3872●シャッター速度:1/8000~1秒●サイズ:約W65.7×H60.6×D61.1mm

ニコン

KeyMission 360

実売価格6万3800円

ハウジングなしで防水30m・耐衝撃2m・耐寒-10℃・防塵というタフなモデル。水中撮影用の画質モードも用意されています。専用アプリを使えば手ブレを補正した再生が可能。

 

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↑撮影ボタンは大きく押しやすいです。レンズは保護ガラスでカバー

 

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↑付属のシリコンジャケット。カメラを傷などから守ってくれます

 

【動画もCHECK!】

 

さすが4Kという解像度。歩きながら撮影しましたが、LED1つ1つがしっかりと判別でき、輪郭もそれほどボヤけていません。

 

市販のVRビューワーとスマホで360°の全天球再生が楽しめる

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SPEC●画角:360°(水平・垂直)●動画記録画素数:1920×1080(フルHD)●記録媒体:内蔵メモリ・約8GB●撮影時質量:約102g●静止画記録画素数:5376×2688●シャッター速度:1/8000秒~60秒●サイズ:W45.2×H130.6×D22.9mm

リコーイメージング

RICOH THETA SC

実売価格3万2180円

人気シリーズの最新スタンダードモデル。マニュアル露出に対応するなど撮影機能は本格的です。市販のVRビューワーにスマホをセットし、顔を動かして360°を見渡す再生が楽しめます。

 

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↑上部にマイクとスピーカーを配置しています。底面に三脚ネジ穴を装備

 

 

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↑カラバリは4色です。ブルーのほかベージュ、ピンク、ホワイトをラインナップ

 

【動画もCHECK!】

明暗差が激しい場所でも、暗い部分もしっかりと見えます。LEDの色彩も鮮やかで、イルミネーションの華やかさが伝わります。

 

360°映像をライブストリーミング

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SPEC●画角:360°(水平・垂直)●動画記録画素数:1920×1080(フルHD)●記録媒体:内蔵メモリ・約8GB●撮影時質量:約125g●サイズ:W44×H130×D22.9mm

RICOH THETA S

実売価格4万600円

さきほど紹介した「THETA SC」の上位機種です。撮影中の360°映像をライブでインターネットに配信できるほか、外部出力用にHDMI-Micro端子も装備。

 

本体のみでもタフネス性能を発揮

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SPEC●画角:360°(※)●記録媒体:microSDXCカードほか●動画記録画素数:2880×2880(4K)●撮影時質量:約102g(カメラ本体のみ)※:水平方向360°、垂直方向235°

Kodak

PIXPRO SP360 4K

実売価格5万8860円

本体だけでも防滴・防塵・耐衝撃(2m)・耐低温(-10℃)のタフネス性能を備えます。防水ハウジングや各種の取り付けマウントなど、別売アクセサリーも豊富。●サイズ:約W48×H50×D52.5mm

 

iPhoneが360°カメラに早変わり

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SPEC●画角:360°(水平・垂直)●記録媒体:microSDHCカードほか●動画記録画素数:3040×1520(3K)●撮影時質量:73g(カメラ本体のみ)●サイズ:W33×H21×D110mm 

サンコー

Insta360 Nano

実売価格2万3999円

Lightning端子に装着し、iPhoneの画面で確認しながら撮影できます。専用アプリでは撮影のほかVR再生やSNSでの共有も可能。単体での撮影にも対応しています。

 

360°カメライルミネーション撮影4つの鉄則

イルミネーションの風景には、「明るい照明」と「暗い背景」が混在しています。そこで、その両方をバランスよく写し取れるようにカメラを設定する必要があります。そのほか、雰囲気作りに役立つ設定も紹介しましょう。

 

1、暗所撮影用のモードを使おう

今回使用した2機種とも、暗い場所や「明暗差の激しい場所」で撮影をするためのモードが用意されています。RICOH THETA SCには、暗所で発生しがちなノイズを低減する「ノイズ低減」、明暗差のある場所に適した「DR補正」、さらに明暗差の激しい場所で有効な「HDR合成」という3つのモード。そしてKeyMission 360にも、「アクティブD-ライティング」という機能が搭載されています。

 

2、自撮り棒や三脚を使おう

暗い場所やHDR合成では手ブレが発生しやすいため、三脚を使いましょう。また、自分の姿が写り込まないようにするためには自撮り棒が便利です。

自撮り棒は持ち方を工夫しましょう

 

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↑映り込みを防ぐには頭上近くに

 

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↑自分込みで撮りたければ少し離します

 

3、ホワイトバランスを変えてみよう

オートにすれば、見たままの色合いで撮れます。しかし、あえて実際とは異なるモードにすることで、意図した雰囲気を作り出すことも可能。

 

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曇天モード:実際より赤みがかった色になります。温かみのある雰囲気を作り出せます

 

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白熱電球モード:青みがかった色になります。クールで都会的な印象にしたい場合に

 

4、シャッタースピードを調整しよう

暗いとシャッタースピードが自動的に遅くなり、手ブレしやすいです。LED自体は明るいのでTHETA SCなど調整できる機種は手動で速くしましょう。