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2018/3/23 17:00

【2018年春版】ソニーの人気ミラーレス一眼「α6500/α6300/α6000」3モデルの「違い」と「買い」の正解【前編】

後継機が発売されると、旧モデルは注目されなくなりがち。とはいえ、新旧の差が少ない製品も多く、旧モデルが実はお買い得というケースも少なくない。そこで本稿では、ソニーのAPS-Cサイズミラーレス一眼、α6500、α6300、α6000の3世代のカメラを比較。それぞれの操作性や画質、連写性能などをチェックした。カメラ初心者的視点で吉森信哉さん、プロカメラマンの視点で永山昌克さんという両カメラマンの評価を交え、両機を評価する。

↑α6500(中央)、α6300(左)とα6000(右)。2014年の初代モデルα6000の発売から3年以上経過したが3機種とも現行機だ。それだけに、性能や金額の差が気になる
↑α6500(中央)、α6300(左)とα6000(右)。2014年の初代モデルα6000の発売から4年が経過したが、3機種とも現行機だ。それだけに、性能や金額の差が気になる

 

【基本スペック比較】画素数などは同等だが連続撮影枚数に差

基本スペックは3機種とも2400万画素クラスで、α6000は有効約2430万画素とわずかに画素数が多い。連写速度や常用感度も3機種ともに同じ。ただし、連続撮影枚数は、α6500が高くなっている。AF測距点数は、α6500とα6300が多くなっているが、3世代とも像面位相差AFには対応しており、スペック上の差はわずかだ。

 

「α6500とα6300は発売時期も半年しか違わず、スペックも差がないように見えますが、α6500はボディ内手ブレ搭載でモニターのタッチ操作対応。連続撮影枚数がα6500はRAW+JPEGで100枚、α6300とα6000が21枚です。AF測距点数も考慮すると、動きモノを撮るならα6500の一択のように思います」(永山)

 

「連写性能を求めないなら、α6000の価格は魅力的。α6300はちょっと中途半端かも」(吉森)

↑α6000の発売からα6500登場まで3年近く経過している割にスペックの差は少ない。それだけα6000の完成度が高かったということだが、α6500ではBluetoothへの対応や連続撮影枚数の増加などのブラッシュアップが図られた。加えて、ボディ内手ブレ補正にも対応しているので、常用感度は同じでも室内や夜景など、撮影の幅が広がった。(※)RAW+JPEG時
↑α6000の発売からα6500登場まで3年近く経過している割に、スペックの差は少ない。それだけα6000の完成度が高かったということだが、α6500ではBluetoothへの対応や連続撮影枚数の増加などのブラッシュアップが図られた。加えて、ボディ内手ブレ補正にも対応しているので、常用感度は同じでも室内や夜景など、撮影の幅が広がった(※)RAW+JPEG時

 

↑各機種の動画設定を比較。α6500とα6300が4K/30p対応でα6000がフルHD/60pまでのサポートとなっている。記録形式は、いずれも業務用の記録形式を民生化したXAVC Sを選択可能だ。α6000はAVCHDのみ対応だったが、ファームウェア2.0で100MbpsのXAVC Sに対応した(4K撮影は不可)
↑各機種の動画設定を比較。α6500とα6300が4K/30p対応でα6000がフルHD/60pまでのサポートとなっている。記録形式は、いずれも業務用の記録形式を民生化したXAVC Sを選択可能だ。α6000はAVCHDのみ対応だったが、ファームウェア2.0で100MbpsのXAVC Sに対応した(4K撮影は不可)

 

【吉森信哉さんの基本スペックの10段階評価】
●α6500・9/10
●α6300・7/10
●α6000・6/10

4K動画撮影にこだわらなければ、α6300とα6000の差は小さい。連写を多用するならα6500がオススメだが、価格差を見るとα6000も魅力的。

 

【永山昌克さんの基本スペックの10段階評価】

●α6500・9/10
●α6300・7/10
●α6000・5/10

α6300にはないボディ内手ブレ補正は動画にも有効でα6500がオススメ。あくまでサブ機として見るなら、小型・軽量なα6000もアリ。

 

【操作性を比較】タッチパネル採用で操作性に優れるα6500が◎

α6000とα6300を比べると、α6300では背面のAEロックボタンの周囲にレバーが付き、AF/MF切り替えとAFロックを切り替えて使えるようになった。次にα6300とα6500を比べると、α6500はグリップ部が大型化して天面にカスタムボタンが追加されている。背面モニターもタッチ対応になり、操作性が向上した。

 

「使い勝手の面でタッチパネル採用は大きいと思います。それと、α6500はボディ内5軸手ブレ補正も搭載され、安心して手持ち撮影ができる点も魅力です」(吉森)

↑基本的なデザインやボタンレイアウトは3機種で共通だ。目立った違いは、α6500のグリップが大型化した点で、持ちやすさは格段に向上している。機能割り当てが可能なカスタムボタンも天面に2つ用意された。α6000にはAF/MF切り替えボタンがないが、カスタムボタンには登録可能だ
↑基本的なデザインやボタンレイアウトは3機種で共通だ。目立った違いは、α6500のグリップが大型化した点で、持ちやすさは格段に向上している。機能割り当てが可能なカスタムボタンも天面に2つ用意された。α6000にはAF/MF切り替えボタンがないが、カスタムボタンには登録可能だ

 

↑α6300(右)では横方向に太かったグリップが、α6500(左)では細めで深さのあるグリップに変更された。これにより、手が大きな人でもホールドしやすくなった
↑α6300(右)では横方向に太かったグリップが、α6500(左)では細めで深さのあるグリップに変更された。これにより、手が大きな人でもホールドしやすくなった

 

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↑α6500は背面モニターがタッチ操作対応になった。タッチAFが可能なほか、ファインダー使用時にはタッチパッドとして機能し、AF位置を素早く変更できる
↑α6500は背面モニターがタッチ操作対応になった。タッチAFが可能なほか、ファインダー使用時にはタッチパッドとして機能し、AF位置を素早く変更できる

 

【吉森信哉さんの操作性の10段階評価】
●α6500・9/10
●α6300・7/10
●α6000・6/10

タッチ操作が可能な点でα6500を高く評価したい。α6300とα6000は操作性の面の差はあまりないが、α6300の電子水準器の搭載は◎。

 

【永山昌克さんの操作性の10段階評価】

●α6500・9/10
●α6300・6/10
●α6000・5/10

グリップが持ちやすく、タッチ操作対応のα6500を評価。動画撮影時のAFもタッチ操作なら行いやすく、録音中のノイズも最小限に抑えられる。

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