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2018/10/7 20:00

キヤノン&ニコンの「フルサイズミラーレスカメラ」の違いをプロがコンパクト解説

秋の旅行シーズン到来とともに、カメラ業界も賑わってきました。特に、カメラ界の両雄、ニコン、キヤノンが社運をかけて送り出したフルサイズミラーレスはインパクト抜群の逸品です。本稿では改めて両モデルの特徴をおさらいします。

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ソニー、ニコン、そして――キヤノン「EOS R」の登場で「フルサイズミラーレスカメラ」はどうなる?

 

【教えてくれた人】

ライター/カメラマン・河野弘道さん

雑誌やWeb、広告などで執筆や編集、撮影を行っています。最近は仕事でもミラーレスを使用するケースが増えました。

 

初号機とは思えない完成度の高さに拍手

ニコンとキヤノンが相次いでフルサイズミラーレスカメラを発表。先行するソニーと合わせ、ついに国内3社がフルサイズミラーレスをラインナップする「三国時代」に突入しました(※)。

※パナソニックやシグマも9月下旬にドイツで開催されたフォトキナ2018にてフルサイズミラーレスへの参入を発表しましたが、発売は2019年以降の予定です

 

ニコンは、4575万画素の高画素機「Z 7」と2450万画素の高速連写機「Z 6」を投入し、キヤノンは約3030万画素の中級機「EOS R」を送り出します。いずれも、一眼レフより軽量なうえ、高精細なEVFで見た状態がそのまま写るミラーレスとあり、直感的な撮影・操作が可能です。初号機としては、両陣営とも完成度が高く、フルサイズ機デビューにも最適なオススメモデルになっています。

 

【ニコン】

ニコン

Z 7

実売価格43万7400円(ボディ)

有効4575万の高画素と常用最高ISO25600の高感度を両立。AFは、像面位相差+コントラストのハイブリッドで、画面約90%をカバーする493点のAF測距点を誇ります。記録メディアには高速なXQDカードを採用しました。

SPEC●撮像素子: 4575万画素フルサイズCMOSセンサー ●EVF:約369万ドット ●モニター:3.2型約210万ドット、上下チルト式、タッチパネル ●手ブレ補正:ボディ内 ●連写枚数:秒5.5コマ ●サイズ:W134×H100.5×D67.5㎜ ●質量:675g

↑背面右手側に撮影関連のボタンを集中配置。タッチ対応モニターは、3.2型約210万ドットでチルト式です

 

↑レンズマウント基部右手側に2つのfnボタンを装備しています。ホワイトバランスなどを素速く設定可能です

 

↑背面にスティック状の「サブセレクター」を配置。AF測距点選択やAEロックをスピーディに行えます

 

【こちらもチェック!】

より手ごろな2450万画素機「Z 6」は11月下旬に発売!

2450万画素で秒12コマの連写が可能なZ 6も11月下旬発売予定。AF測距点は273点となっていますが、操作性はZ 7同様だ。実売予想価格27万2700円と手ごろなのも魅力です。

 

【ココがイチ推し!】

小型・軽量で高画素を堪能できる新システム

高画素モデルながら、約675gの軽さが◎。キットレンズのNIKKOR Z 24-70㎜ F4 Sも約500gと小型・軽量で、バランスが良好です。ボディ内手ブレ補正も強力で、手持ちで高画質が得られます。

↑高さが低めで指がやや余りますが、グリップは深く持ちやすいです。大型レンズとも好バランス

 

 

【キヤノン】

キヤノン

EOS R

実売予想価格25万6500円(ボディ)

10月25発売予定

秒8コマの連写(※)に対応した約3030万画素機。常用最高ISO40000と高感度に強いほか、0.05秒と世界最速クラスのAFを誇ります。新マウント用のRFレンズはコントロールリングが追加され、各種設定が迅速に行えます。

SPEC●撮像素子:約3030万画素フルサイズCMOSセンサー ●EVF:約369万ドット ●モニター:3.15型約210万ドット、バリアングル式、タッチパネル ●手ブレ補正:レンズ内 ●連写枚数:秒5コマ ●サイズ:W135.8×H98.3×D84.4㎜ ●質量:660g

 

※:EOS Rの秒8コマ連写は、AF固定時のもの。AF追従連写は秒5コマとなります

↑瞳AFが採用され、AFでの人物撮影が容易かつ正確に行えます。特に大口径レンズで背景をぼかす場合に威力を発揮します

 

↑「Fvモード」を初搭載。プログラムAE(オート)の状態から、シャッタースピード、絞り、ISO感度を任意設定できます

 

↑3.15型約210万ドットのバリアングルモニター採用。中級機としてはボタンレイアウトがシンプルです

 

【ココがイチ推し!】

マルチファンクションバーなど新規操作系が使いやすい!

シンプルな操作性が魅力。2つの電子ダイヤル&レンズ部のコントロールリング、背面のマルチファンクションバーにより素早い設定変更が可能です。プロから初心者までストレスなく扱えます。

↑背面にマルチファンクションバーを新搭載。スライドと左右のタップで各種操作が可能です

 

協力:楽天市場