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2020/10/2 17:30

ピエール中野が語る“イヤホンの魅力”とは? 「#ピヤホンで聴こう」制作秘話を聞いた

数々のオーディオアイテムとのコラボやサウンド監修で注目を集めているアーティストのピエール中野さんが、独自に選曲したコンピレーションCD「#ピヤホンで聴こう」を12月16日にリリースします。その初回生産限定盤には、なんとピエール中野さんが監修したイヤホンが同梱されるとのことで、大きな話題を呼びました。

 

今回は、GetNaviでもおなじみ“だいせんせい”こと工藤寛顕さんが、ピエール中野さんに「#ピヤホンで聴こう」の制作秘話や裏話についてたっぷり聞いたインタビューをお届けします。

↑ピエール中野さん

 

――このたび「#ピヤホンで聴こう」というコンピレーションCDが発表されました。そもそも「ピヤホン」というコラボイヤホンがあって、それのさらに発展形となる企画なわけですよね。昨年7月に初代ピヤホン(TE-BD21f-pnk)が発売され、今年3月には「有線ピヤホン(HSE-1000PN)」も登場しました。今回のコンピレーションCDには、そんな有線ピヤホンが付属する限定盤もあるとか。

 

ピエール中野さん(以下、敬称略):限定カラーの有線ピヤホンです。発売日がクリスマスに近いので、どんな色があるかなと考えた時に、いままでにも「赤を作って欲しい」という要望が結構あったので、今回は赤にしてみました。ゴールドとの組み合わせもうまくいきましたね。

↑「#ピヤホンで聴こう」の初回限定盤に同梱される「HSE-A1000PN」の限定カラー「リミテッドレッド」

 

――たしかに言われてみれば、クリスマスらしい印象も受けます。良い組み合わせですね。

 

ピエール中野:まあ、SNSでは「アイアンマン」とか「ウルトラマン」とか「アンパンマン」とか、色々言われているんですけど(笑)。

 

――「ピヤホンで聴くCD」は、どのようなきっかけで生まれたのでしょうか?

 

ピエール中野:単純に「今まで無かった」というのが大きいですね。「ヒット曲集めました」みたいなコンピCDはいっぱいあったけど、「イヤホンで聴くと楽しめる」というものは、聞いたことないじゃないですか。

 

もともとは、Twitter上で「この曲をピヤホンで聴くとスゴい」というツイートを見かけることが多くて。みんなが発信しやすくするためのハッシュタグが「#ピヤホンで聴こう」でした。それに対して「じゃあ、ピエール中野は何を提案するのか?」というところをパッケージで提案できたら面白いな、というのがスタートです。

 

――「#ピヤホンで聴こう」の収録楽曲は、どのような意図のセレクトになっているのでしょうか?

 

ピエール中野:良い音のパッケージさえ作れば、どんな再生環境でも良い音で聴けるというのが理想だと思うので、なんなら、裏テーマとしては「ピヤホンじゃなくてもいい」というのもあります。イヤホンの特性、性能をわかりやすく感じられるような曲をセレクトしています。

 

――収録曲はどのように選んでいったのでしょうか?

 

ピエール中野:自分がイヤホンで聴いていて「良いな」と思った楽曲を、最初に数百曲くらいプレイリストに入れてから、どんどん絞っていくという方法を取りました。並べていくにつれて、「僕はストリングスの音が好きなんだな」とか、「打ち込みの曲はイヤホン映えするな」とか、新しい発見もありましたね。……選ぶ作業は、想像以上に大変でしたけど(笑)。

↑収録曲は9月7日から毎日1曲ずつ自身のSNSで明かしていく形式で、全15曲が収録されることが発表されています

 

――収録曲を見てみると、ジャンルが偏らずにバランス良く収録されていますね。

 

ピエール中野:1曲1曲、丁寧に説明できるくらいの理由を持ってセレクトしています。あとは、単純に「自分が好きな曲」というのも大きなポイントです。僕自身の思い入れがあり、イヤホン映えする楽曲が揃っています。また、曲順もすべて考えて収録しています。DJをやっていることもあって、曲を再生する順番で印象が変わるというのも把握しているので。

 

――今まであまりオーディオに関心がなかった方が、わかりやすく注目して聴けるポイントはありますか?

 

ピエール中野:わかりやすいのはパン(左右の音の振り方)でしょうか。ZOCの楽曲はその辺りを意識して1曲目に持ってきています。グワッと音を左右に振ったりとか、複数のメンバーの歌声がどこから聴こえるかとか。イヤホンだとハッキリ分かるので、ぜひ注目してみてほしいです。

 

――幅広いアーティストの楽曲が収録されているということもあり、色々な界隈のファンが盛り上がりそうですね。

 

ピエール中野:そうですね! 極端な話、このCDを買わなくても、サブスクとかでプレイリストに登録してもらえれば同じ曲を聴くことができるので。色々な人に聴いていただきたいです。

 

――言っちゃっていいんですか、そんなこと(笑)。

 

ピエール中野:いいんです(笑)。それに、いざ聴いてみたら、CDも欲しくなると思いますから。このアルバムがCDだとどのようにパッケージされているのか、という部分にも興味を持っていただきたいですね。ライナーノーツなども付属しておりますし。

 

――CDという媒体を改めて認識してもらうきっかけにもなりそうです。

 

ピエール中野:それもあります。「CDで聴く」という体験に改めて触れてみてほしい、という思いはありますね。

 

――様々な取り組みをされてきたピエール中野さんですが、今後の展望はありますか?

 

ピエール中野:「まだ届いていない人に届けたい」という気持ちが一番強いですね。こんなに楽しい世界があるのに、知られていないというのがもったいないので。

 

引き続き、オーディオ関連の開発にも力を入れていけたらと思っています。技術の進化とともにアップデートしていくことも多いので、ひとつひとつを丁寧に発信していきたいです。

 

――最後にGetNavi webの読者へメッセージをお願いします。

 

ピエール中野:「迷ったら、買う」。

 

――良い言葉ですね(笑)。

 

ピエール中野:買ってみなきゃ、使ってみなきゃわからない部分もたくさんあります。まずは触れてみて、その良さを体感してみてほしいですね。

 

――ありがとうございました!

 

インタビュー後には、新進気鋭のオーディオブランドAVIOTとのコラボレーションイヤホン第3弾「TE-BD21j-pnk」が2020年12月に発売予定となることも発表され、ますます活躍の場を広げているピエール中野さん。

 

ピヤホン未体験の方の初めての一歩として、また音楽好きな友人や家族、恋人へのプレゼントとしても最適なコンピレーションCD「#ピヤホンで聴こう」を、ぜひチェックしてみて下さい。

 

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