本・書籍
2019/10/2 21:45

視線を合わせてはいけない? 話しかけてはいけない?――エネルギーの流れで理解する正しい犬とのコミュニケーション

『僕のワンダフル・ライフ』(2017年)と『僕のワンダフル・ジャーニー』(2019年)。どちらも大好きな映画で、映画館でもDVDでも見た。『僕のワンダフル・ライフ』はこの間地上波で放送されていたので、録画して見た。見終わった後、一緒に暮らしているビションフリーゼのまんまるを、嫌がって逃げられるまでハグした。

 

わんこ目線で描かれた映画なので、「ああいう時は、ああいうことを考えてるんだな」とか、「見つめてるときはこうしてほしいんだな」とか、思い当たることが数多くある。飼い主とのパートナーシップの細かいところまで掘り下げていて、ストーリーを追うだけではなく、わんこの味わい深い表情にも目が行く。

 

わんこと暮らしているみなさん。彼ら、彼女らの伝えたいことをもっとよく知って、コミュニケーションの質を高めたいと思いませんか? そんな思いに隅から隅まで応えてくれる本を紹介したい。

 

エネルギーを軸に据えた関係性

犬のエネルギーを読む』(Dogs・著/ぬいぐるみクマぴんく製作所・編集)は、アメリカの動物救済活動で効果をあげた犬とのコミュニケーション術をさまざまなスキルに活かしていく方法について書かれた一冊だ。

 

この本のコンセプトをごく簡単な言い方で表すなら、「わんこと人間それぞれが放つエネルギーを融合させる方法」について語るということになるだろうか。飼い主とペットという絶対的な主従関係の枠組みの中であれこれいうのではなく、相手をリスペクトし、相手からリスペクトされる関係を築いていく。共通言語となるのは、それぞれが放つエネルギーだ。

 

現代では様々なトレーニング本やDVD、しつけグッズが販売されているのに、いまだ犬の問題行動に頭を抱える飼い主さんが後を絶ちません。その理由のひとつに、人がエネルギーを読まなくなったことが挙げられるのではないでしょうか?

『犬のエネルギーを読む』より引用

 

空気を読むという表現があるけれど、実際に読むのはその場や目の前にいる人のエネルギーなのかもしれない。だから、わんこがシッポを振っているからといって、ただ「喜んでいる」と表面的に解釈するのは間違いだ。

 

犬がシッポを振ると言うのは決して嬉しいとか、友好のしるしではありません。不審なものに直面したり、一触即発の状態でも、犬はシッポを振って緊張感や興奮した状態を伝えてくるのです。

『犬のエネルギーを読む』より引用

 

だから、シッポを振っている犬の頭を撫でようと手を出したら噛まれるというようなことも起きる。大切なのは、わんこが自分のエネルギーに則した形で送ってくるメッセージを無視したり、読み間違えたりしないようにすることだ。たとえわんこが相手であっても、お互いに向き合っていくにはそれなりのリスペクトが必要なのだ。

 

 

エネルギーを理解してコミュニケーションスキルを上げる

章立てを見てみよう。

 

Chapter 1 エネルギーを知ろう

Chapter 2 エネルギーを読む、人の心の在り方

Chapter 3 犬のエネルギーレベルを知ろう

Chapter 4 ドッグトレーニングとエネルギーワーク

Chapter 5 犬と一緒にエネルギーワーク

参考☆エネルギーを見るには?

 

そして、よい関係を築く上で常識と思い込んでいたことが、実はネガティブな行動である事実が明らかにされる。

 

・視線を合わせてはいけない

・大きな声で褒めてはいけない

・話しかけてはいけない

 

恥ずかしながら、全部やってました。わんこのエネルギーの仕組みと働き方、そこから生まれるさまざまな仕草についての解釈から始まり、エネルギーを見る実践的な方法までが紹介される。

 

エネルギーという目に見えないものを基盤にして進められるわんこたちとの関係論に、筆者が好きなスピリチュアル的な要素もちょうどいい感じで盛り込まれ、実用書というジャンルであるのに、映画の1シーンを思い起こさせるような文章であふれた作りは魅力的だ。

 

この本のおかげで、まんまるとの間のコミュニケーションスキルが上がり、関係性がよりよくなっていくことは間違いなしだな。

 

【書籍紹介】

犬のエネルギーを読む

著者:dogs
発行:ぬいぐるみクマぴんく製作所

【アメリカの動物救済活動で効果をあげた犬とのコミュニケーション術】
アメリカのシェルター(保健所)にはトラウマや人が問題行動と呼ぶ行動を抱える犬達がたくさん収容されていました。収容動物の保護活動をしていく中で出会った、動物スピリチュアリズムを伝えるチャネラー、ぬいぐるみクマぴんく。「問題行動は犬達からの愛のメッセージ」そう語るぴんくが提案するのは、エネルギーによる犬とのコミュニケーション。犬達の心身の自然治癒力を信じるコミュニケーション術は、犬や人にも負担のない穏やかな方法で、自然と犬達が問題行動を手放し、そして人は犬を通じて自分自身や人生とも向き合っていくようになると言うけれど、その効果は・・・?アメリカの動物救済活動で効果をあげた犬とのコミュニケーション術が、リクエストに答えていよいよ電子書籍化!

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