さよなら仕事ストレス！ 2017年は「ラポール」を習得して人間関係ではもう悩まない!!

この年末年始の時期は、仕事から解放されて長期休みに入られる方、仕事だよ…という方、いずれにしても「今年こそはストレスのない仕事を！」と望んでいる人が多いでしょう。

そこで今回は『今日から役立つ実践！NLP 仕事や暮らしの悩み事から解放されて、思い通りの自分になれる！』（高橋かおり・著／学研プラス・刊）から、「ラポール」の関係を築いて、日々の生活をストレスなく過ごせるコツをご紹介します！

「ラポール」ってなに？

いやいや、いきなり「ラポール」と言われても！という方がほとんどだと思います。ラポールとは、1970年代にアメリカで生まれた「脳の取扱説明書」とも呼ばれているNLP（Neuro-Linguistic Programming）という日常生活にも役立つ学問の中のひとつ。

フランス語で「関係」を意味しており、ラポールが築かれると相手との信頼・安心感が持て、打ち解けられるんだそうです。

ラポールを築くためには、表情やその場の空気感など普段意識しない情報がとっても重要になります。もともと意識していないものを意識し、ちょっとしたテクニックを用いると、ラポールは築ける！ということで、4つのラポールテクニックをご紹介させていただきます。

相手のペースに自分を合わせる「ペーシング」

なんだか気が合うな〜と思っている人の声のトーンや、クセが自分と似ていると感じることってありませんか？私も、初めて会う人なのについつい自分のことをしゃべり過ぎてしまったり、「わかるー！」と共感することが増えたりすると「おっ、これは運命では！？」なんて思ってしまいます（笑）。この「おっ、これは運命では！？」を意識的に作り出すのが「ペーシング」です。簡単にその方法をご紹介します。

ペーシングは相手の意識だけでなく、無意識の部分に合わせることができます。相手は知らず知らずのうちに心を開き、ラポールを築きやすくなります。

①　視覚情報を合わせる：目に見える情報を相手に合わせます。
②　聴覚情報を合わせる：耳から感じる情報を相手に合わせます。
（『今日から役立つ実践！NLP』より引用）

笑顔で話している時は、自分も笑顔になる。早口でお話する人には、早口で答えるなど、相手のしぐさや口調などを合わせることで相手の心を引き寄せられるというのです。悪用されないように気をつけねば！

相手の動きをマネる「ミラーリング」

こちらは文字のごとく、ミラー（鏡）に映っているかのように相手のしぐさをマネること。「ミラーリング」には、無意識的に「自分と同じような人だ」と思わせる効果があり、警戒心を解いてくれる効果があるそうです。相手が足を組んだら自分も組んでみる、コーヒーを飲んだら自分もコーヒーを飲むなど、とにかく相手と合わせてみましょう。ただ、露骨なミラーリングは不快な気持ちにさせてしまうそうなので、要注意です。

相手の言葉を繰り返す「バックトラック」

自分が話をしていて、「この人はしっかりと私の話を聞いてくれている！」と実感する時ってありますよね？もしかしたらその背景には「バックトラック」が隠れているかもしれません！これは「オウム返し」のことで、「うれしい〜」と言われたら、「うん、うれしいね！」と相手の言葉を繰り返すテクニックを言います。でも、ただ繰り返しているだけでは、この人バカにしてない？と思われてしまうので、以下の4つの種類があることを覚えておきましょう。

①　相手が話した事実を反復する
②　相手が話した感情を表す言葉を反復する
③　相手が話した内容を要約して反復する
④　相手の話のキーワードを反復する
（『今日から役立つ実践！NLP』より引用）

上記4つを、それぞれのシチュエーションに合わせて判断し、活用しちゃいましょう！

相手を導く「リーディング」

仕事をする上でもラポールが必要だと感じる人は多いと思いますが、ビジネス上では結果や成果もしっかりと残したいですよね。そのためには、相手を望ましい方向に導き、契約を締結したり、次のステップへ進めさせることが大切です。相手を導く方法を「リーディング」と言いますが、どうやったらいいのでしょうか？

リーディングするには、まずはペーシングで相手と自分の無意識を同調させることでラポールを築き、続いて相手を望ましい方向にリードするというプロセスが効果的です。
（『今日から役立つ実践！NLP』より引用）

なるほど。いきなり相手を導こうとするのではなくて、まずは相手と自分の無意識を同調させる…これは実践あるのみですね！今回ご紹介した「ラポール」以外にも、『今日から役立つ実践！NLP 仕事や暮らしの悩み事から解放されて、思い通りの自分になれる！』には仕事に使えるテクニックから、家族や友人などプライベートと日常生活で使えるテクニックまで数多く掲載されています。お正月休みの間に習得して、2017年からは生まれ変わった「新しい自分」として、活躍してみてはいかがですか？

（文：つるたちかこ）

【参考文献】