グルメ
2017/9/19 11:00

なぜ成城石井のシュウマイはリピーターが絶えないのかーーそのシンプルな理由とは?

成城石井はお惣菜にも定評がありますが、なかでもおいしいと評判で多くのリピーターを抱えているのがシュウマイです。「国産豚のジューシー焼売(小)」は、小ぶりのシュウマイが12個入って646円(税込)。お惣菜のなかでは頭ひとつ抜き出た値段ですし、ほかのスーパーでは、安さだけに限ると100円ほどのチルドシュウマイもあるので、パッと見ではかなり割高に映るかもしれません。

 

でも、そのイメージは一口食べたらガラリと変わります! 温め直すとシュウマイのいい香りが漂ってきて表面もツヤツヤ。一口かじるとプリッとした弾力が楽しく、肉のうまみが溢れ出します。そこにたまねぎの甘みが重なるのです。シンプルな味の構成ですが、「あぁ、おいしい!」と心の底から声が出てしまいます。小ぶりながらお肉がギッシリ詰まっていて、食べ応えもばっちりです!

↑4個×3列でシュウマイがギッシリと詰まっています。温める前は少し白っぽいのはご愛嬌
↑4個×3列でシュウマイがギッシリと詰まっています。温める前は少し白っぽいのはご愛嬌
↑4個×3列でシュウマイがギッシリと詰まっています。温める前は少し白っぽいのはご愛嬌
↑4個×3列でシュウマイがギッシリと詰まっています。温める前は少し白っぽいのはご愛嬌

 

成城石井ファンにはこのシュウマイはおなじみですが、あまり行かないという人には、「実は成城石井はシュウマイが絶品!」というのはちょっとした驚きがあるかもしれません。私はこのシュウマイにハマって以来、高めのクラフトビールを買うときには、おつまみとして真っ先にこのシュウマイが頭に浮かびます。

↑上に乗せたのはグリーンピースではなく柚子胡椒。ビールにもご飯にも合います!
↑上に乗せたのはグリーンピースではなく柚子胡椒。ビールにもご飯にも合います!

 

では、どうして成城石井のシュウマイはおいしいのかというと、それは、本物の材料でちゃんとしたシュウマイを作っているから。ちなみに、使われている原材料は、豚肉、玉葱、小麦粉、砂糖、卵、帆立、椎茸、干海老、醤油、酒、植物油、食塩、生姜、胡椒、澱粉とのこと。

↑普通に家庭で料理するときと同じ素材を使って作られています
↑普通に家庭で料理するときと同じ素材を使って作られています

 

公式サイトによると、冷凍ではなく国産のフレッシュな豚肉を使用していて、玉ねぎも甘みの強い淡路島産! うまみの要である干し貝柱、干しシイタケもしっかり入っています。もちろん保存料、合成着色料、化学調味料は不使用です。

 

ちなみに、スーパーなどで売られている安いチルドシュウマイの材料は、だいたいこんな感じ。

「食肉(鶏肉、豚肉)、たまねぎ、豚脂、小麦粉、粒状大豆たん白、でん粉、砂糖、食塩、しょうゆ、オイスターソース、香辛料、加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、ビタミンB1」

使っている量の多い順に原材料を表記するルールがあるため、豚肉よりも鶏肉を多く使用していることがわかります。コスト削減で鶏肉を使ったぶん、うまみや脂を補うために豚脂や化学調味料を足した……という感じでしょうか。もちろん、値段に差があるので単純に比べるのはアンフェアですが。

 

結局のところ、成城石井のシュウマイが売れているのは、真っ当に作っているから。理由は単純ですが、この“真っ当に作る”を実践している食品メーカーやスーパーを探すのは結構大変です。特にシュウマイは材料がシンプルですし、ソースや調理法でごまかすこともできないので、素材の良さが直接伝わってきます。値段が多少高くても、安心でおいしいというのがリピートされる理由なのではないでしょうか。