「日本の人気商品は海外の人にも通じるのか?」がテーマの本連載。今回は、スコッチウイスキーの原産国・スコットランドの方々に、有名なジャパニーズウイスキーで作ったハイボールを飲み比べてもらいました!
スコットランド人がハイボールを比較!
(左)ジョーイ・レノックスさん
エディンバラ出身。「ジンジャータムス」というウイスキーが好き。
(中央)ジェラルディン・アンダーソンさん
ラルグス出身。「ザ・フェイマスグラウス」のストレートが好物。
(右)スチュアート・マーレーさん
エディンバラ出身。「ハイランドパーク」がお気に入りの銘柄。
ハイボールにする日本の有名なウイスキーは4種!
【エントリーNo.1】
サントリー ウイスキー
角瓶
Alc.40%/700ml/実売価格1345円
山崎と白州蒸溜所のバーボン樽原酒を調合。甘やかな香りとコク、ドライな後口が特徴です。
【5点満点で評価】
ジョーイさん:3.5
ジェラルディンさん:3.0
スチュアートさん:4.5
total :11.0/15
「ラストフレーバーは好みのタイプ。もっと風味が強くてもいいよ」(ジョーイさん)
「甘さと辛さのバランスがよく、ソーダで広がる香りもエクセレント!」(スチュアートさん)
【エントリーNo.2】
ニッカウヰスキー
ブラックニッカ クリア
Alc.37%/700ml/実売価格816円
スモーキーなモルトは使わず、やわらかな香りとまろやかな味を実現しました。クリアで飲みやすいです。
【5点満点で評価】
ジョーイさん:3.0
ジェラルディンさん:3.5
スチュアートさん:3.0
total: 9.5/15
「ジェントルね。ライトでスムースだけど、やさしすぎるかしら」(ジェラルディンさん)
「スウィート! でも香りはおとなしいね。繊細な和食には合うのかな」(ジョーイさん)
【エントリーNo.3】
キリンウイスキー
富士山麓 樽熟原酒
Alc.50%/700ml/実売価格1345円
原酒の豊かな風味を生かすため、あえて冷却ろ過していません。味は力強く、香りはフルーティです。
【5点満点で評価】
ジョーイさん:4.0
ジェラルディンさん:4.5
スチュアートさん:4.0
total :12.5/15
「ボディがリッチでまろやか。一番スコッチに近いかも」(スチュアートさん)
「途中でフレーバーに変化が。Mt.FUJIの麓で作られているストーリー性も◎」(ジョーイさん)
【エントリーNo.4】
宝酒造
キングウイスキー 凜 セレクト
Alc.37%/720ml/実売価格920円
選び抜いた原酒をブレンド。まろやかな味と喉ごしを両立し、すっきりとした余韻も実現しました。
ジョーイさん:3.5
ジェラルディンさん:3.0
スチュアートさん:3.5
total :10.0/15
「フルーティで香りもいいけど、ラストの印象は弱めね」(ジェラルディンさん)
「この軽さは日本人好み? でも僕らは飲みやすさって決してメリットじゃないんだ」(スチュアートさん)
スコットランド人が認めたのは 山ではないほうのFUJI
日常酒として定着した感のあるハイボール。ベースとなるのはウイスキーですが、世界で最も飲まれているのはスコッチだそうです。そこで原産国のスコットランド人に、日本のウイスキーで作ったハイボールを飲み比べてもらいました。すると、意外な味覚の違いが判明!
「全体的にやさしい味だね。スモーキーさも弱いですね」(ジョーイさん)
スコッチの大きな特徴はスモーキーな香り。比較すると日本のウイスキーは、それほどではありません。
「でもソーダで割るのはいい発想よ。特に夏は爽快感があっていいかもね」(ジェラルディンさん)
彼らはストレートや水割りが主流。飲み方が慣れないことで感じ方に違いがあったかもしれませんが、高評価を得たのは富士山麓でした。
「このなかでは最も力強く、香りも華やか。FUJIのネーミングも秀逸!」(スチュアートさん)
【今月の1番人気】濃縮した豊かな旨味が富士山麓の底力
富士山麓の特徴は、加水を抑えたアルコール度数50%の、樽出しに近い濃縮した味わいです。また、冷却ろ過などを行わず、旨味を閉じ込めています。その力強さがスコットランド人に高く評価されたのかもしれません。
取材協力:LIFE PEPPER
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