グルメ
2018/2/14 21:35

喫煙者と非喫煙者との共存はどう実現できる? スマイルズが手がける渋谷「RETHINK CAFE」のコンセプトが面白い

JTの低温加熱式たばこ「プルーム・テック」。昨年の東京進出を機に話題を集めていますが、今年も勢いは止まりません。1月17日からは都内のコンビニ約7000店でも購入できるようになり、2月5日からは、札幌市、仙台市、横浜市、名古屋市、大阪市、広島市でも販売が開始されました。そんな「プルーム・テック」のテーマのひとつが、“喫煙者と非喫煙者との共存”ですが、この理念を面白い形で表現しているカフェがあるのをご存知でしょうか?

 

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「そんな太っ腹でいいの!?」と言いたくなるうれしいサービスが満載

それが、東京には銀座と渋谷にある「RETHINK CAFE」。前者は以前本サイトでレポートしたということもあり、今回紹介するのは昨年11月30日にオープンした後者。ここには渋谷らしい斬新な特徴がたくさんあり、なかには常識破りのアイデアやサービスも。

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↑店舗は明治通り沿いで、原宿駅と渋谷駅の中間ぐらいの場所に。1階がカフェ、2階は「Ploom Shop 渋谷店」を併設したワーキングスペースになっています

 

メニュー構成からして面白いのは、フードのメインが「DONBURI」だというところ。そもそも本スポットのテーマのひとつが「DONBURI COFFEE Ploom TECH」となっており、それだけガチなのです。そしてあくまでも丼ではなく「DONBURI」。その理由は、どうやらメニューそのものにありました。

 

 

「RETHINK CAFE SHIBUYA」のメニューは自由にカスタマイズできるシステムになっていて、ベースは大麦雑穀米、米麺、ライ麦石窯パンからセレクト。ご飯だけではないというのがポイントです。そしてサラダと肉や魚も選んで組み合わせるのですが、大きな魅力はドレッシングとトッピングが自由ということ。

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↑ベースを大麦雑穀米にして、スパイシー角煮と農園ハーブ野菜をチョイス。そのうえで、フライドオニオンなどの薬味はもちろん、なんとポテトサラダや半熟卵、アボカドといったサラダ系総菜も盛り放題!

 

サラダボウルに近い感覚ですが、あくまでもベースは穀物と肉類があってからの野菜。だから新たなフードとしての「DONBURI」ということでしょう。しかも盛り放題で780円というのは、最近流行りのカスタムサラダ専門店に比べてかなりリーズナブルです。さらには「プルーム・テック」をレジで見せるとドリンク200円引き、セット100円引きになるのもうれしい!

 

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↑好みで組み合わせるタイプで780円。悩みがちな人のためにオススメもあって、ドリンクセットは980円となっています

 

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↑併せてオーダーしたドリンクは、「アメリカンプレス」という、日本では珍しい抽出方法によるスペシャルティコーヒー。このタイプは600円で、それ以外のオーガニックコーヒーはSサイズ400円、M500円です

 

フレーバーティー、オーガニックジュース、クラフトビールなどもそろっていて、カフェとしての機能は十分。でも、ここは普通のカフェではないのです。「プルーム・テック」を扱っていて吸うこともできるから、というのも特徴ですが、ほかにも度肝を抜く魅力があったのです。

 

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↑2階の奥は「Ploom Shop 渋谷店」。手前のスペースにはカウンターやテーブル席が用意されています

 

それは2階のワーキングスペースに行くとよくわかります。Wi-Fiや電源タップはもちろんのこと、なんと無料で使えるコピー機(用紙も)も用意。それ以外にも封筒、クリアファイル、テープ、ホチキス、クリップ類、付箋、ペン類などの文房具も自由に使ってOKという攻めたサービスが!

 

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↑中央のゾーンに文具類がズラリ。コピー機もあって、ノマドワーカーに必要な機能は十分

 

しかも、このブースにはブレストワークに使える「KATARUTA」や「共感トランプ」に加え、仕事の息抜き用にということでマンガも置いてあるのです。

 

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↑「KATARUTA」。発想力を高め、コミュニケーションを豊かにするカードセットで、雑談を円滑に進めてくれます。「スタンダード」のほか、「ロジカル」と「ストーリーテリング」も

 

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↑マンガには独自に「RETHINK」したカバーと、タイトルに対するコピーが。一度読んだことのある作品も、違う視点から見てみると新しい気づきがあるかもしれません

 

CLEAN & HUNGRYをメニューや店づくりで表現

今回、同店のプロデュースを担当した株式会社スマイルズの野崎 亙(わたる)さんに話を聞くことができました。同社は「Soup Stock Tokyo」などを展開しており、ユニークなお店づくりやプロダクトで有名です。まずは、なぜ「DONBURI」なのでしょうか?

 

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↑取締役でクリエイティブ本部長も務める野崎さん。デザイン面をはじめ、全ブランドのディレクションを統括しています

 

「『RETHINK CAFE SHIBUYA』のコンセプトは『CLEAN & HUNGRY』。多くの人が、炭水化物や肉を食べたいという本音がありながらも、野菜でヘルシーな食生活をという建前があると思うんです。そのどちらも叶えるのが『DONBURI』。『サラダ』だと、まだ建前寄りじゃないかなと。この本音と建前の関係性を『たばこを吸いたい』と『クリーンな空間で食事をしたい』に置き換えるなら、共存できるのが煙もにおいも灰も出ない『プルーム・テック』。ほかにも『CLEAN & HUNGRY』をこの店の様々なところに仕掛けることで、RETHINKしていただけたらと思っています」(野崎さん)

 

RETHINKとはつまり、再解釈。考えてみれば、「Soup Stock Tokyo」はファストフードの再解釈であり、スマイルズが手がけるネクタイブランド「giraffe」はビジネスマンの再解釈、洋食店「100本のスプーン」はファミレスの再解釈ともいえるでしょう。ある意味、ずっとRETHINKし続けている同社。「RETHINK CAFE SHIBUYA」の空間にも、RETHINKや「CLEAN & HUNGRY」が込められています。

 

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↑緑とグレーのデッキブラシを再解釈して飾ったり。また木彫りの熊を銀色に染め、再解釈してホッキョクグマに見立てたオブジェなどがズラリ

 

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↑掃除道具を重ね合わせてハンバーガーを表現。なかにはこんな、まさに「CLEAN & HUNGRY」なオブジェも

 

「仕事にも『CLEAN & HUNGRY』があると思います。たとえばマンガ。一見遊びに思えますが、そもそも息抜きやリラックスの時間は脳の活性化に大切です。それに『読み終えたら仕事しよう』と『一服したら仕事しよう』という発想は似ています。あと、登場人物の考え方やセリフに仕事のヒントが隠れていることってありますよね。そんなひらめきを、このワーキングスペースで発見していただけたら」(野崎さん)

 

普通にカフェとして利用するだけでも、面白い体験ができるはず。そしてたばこのにおいが苦手な人でも、「プルーム・テック」ならクリーンであることに納得できるでしょう。ほかにはない変わった魅力を持つお店として、まずはふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか!

 

【SHOP DATA】

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RETHINK CAFE SHIBUYA(リシンクカフェ シブヤ)

住所:東京都渋谷区神宮前6-16-13 Naias神宮前 1~2F

営業時間:11:00~21:00(1FのみL.O.20:30)

定休日:不定