コーヒー好き派・苦手派両方にささる「泡コーヒー」がスゴい! 過度な苦味がないんです

ink_pen 2019/8/5
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コーヒー好き派・苦手派両方にささる「泡コーヒー」がスゴい! 過度な苦味がないんです
中山秀明
なかやまひであき
中山秀明

GetNaviお酒・グルメアドバイザー。GetNavi内食・外食のトレンドに精通した、食情報の専門家。現場取材をモットーとし、全国各地へ赴いて、大手メーカーや大手小売りから小規模事業者まで、幅広く取材している。酒類に関する知識量の多さでは、大手ビールメーカーでも一目置かれる存在。GetNavi・GetNavi webのほかに、テレビや大手企業サイトのコメンテーターなど幅広く活躍。

数年前に巻き起こった、コンビニコーヒーやサードウェーブコーヒーのメガブレイク。すっかり定着した感はありますが、それ以後もコーヒー業界では新たな商品やサービスが続々誕生しています。そのひとつが泡のアイスコーヒーということで、業界大手であるキーコーヒーの体験会に参加。最新トレンドに触れてきました。

↑キーコーヒーの業務用ディスペンサー「コールドクレマ」。全国に約300台設置されています

 

 

泡が味を変える理由にはフォームの特性が関係していた

コーヒー好きの人なら、カプチーノとは違ったタイプの泡がのったアイスコーヒーを知っているでしょう。これは一般的に「ナイトロコールドブリューコーヒー」と呼ばれるもので、ブームの発端はアメリカ。同国はコーヒートレンドの先進国でありながら、実はアイスコーヒーが文化としてなかなか根付きませんでした。そんななか、2016年ごろに登場したのが「ナイトロ~」で、水出しコーヒーに窒素を加えて泡を生み出していることが特徴です。

 

↑「コールドクレマ」は空気で泡立てるので、窒素タンクは不要。それでいて、エアリーな泡立ちやまろやかな味わいを実現しています

 

日本の業界で先駆けて「コールドクレマ」が登場したのは2017年。そこで得た知見などを元に、イベントではこの泡に関する研究の一部が明らかにされました。それが、泡がコーヒーの味にもたらすメリットです。

 

↑キーコーヒー・大塚祐一マーケティング本部開発研究所主幹が解説

 

泡の柔らかなタッチが口当たりをまろやかにすることは、なんとなくイメージできると思います。そのほかに、重要な役割となっているのが「フタとしての効果」だと大塚主幹。香りが飛ぶことを防ぎ、コーヒーのおいしさをより長持ちさせる効果があるのです。これは、ビールの泡にも同じことがいえるでしょう。

 

風味に関する部分では、さらなる泡の効果も。コーヒーの泡は余分な苦みや焦げ成分を移行させる性質をもち、水出しコーヒーの特徴である甘味や苦みの柔らかさを、より引き立ててくれるのです。

 

改めて、飲み比べて実感。泡のあるほうが香りやコクが豊かかつ、まろやかでありながらすっきりした味であることがわかりました。香ばしいアロマや甘やかな酸味がしっかりした、コーヒー好きに応える味わい。それでいて過度な苦みがないので、コーヒーを苦手な人でもおいしく飲めること間違いなし。この絶妙なテイストは、ぜひ体感してほしいと思います。

 

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