グルメ
お酒
2016/6/17 18:08

【父の日のプレゼントにウイスキーはどう?】父が悶え喜ぶ“高嶺の花”ウイスキー ベスト5

2016年6月19日は父の日。日ごろの感謝を込めて贈り物を考えている人も多いでしょう。そこでオススメなのが、ダンディなイメージあふれるウイスキーです。でも、種類がたくさんあって迷うというのが正直なところ。そこで、フードライターの中山秀明さんにお願いし、お父さんが喜ぶ銘柄で、かつネットでも酒屋などでも手に入りやすい5本の銘柄を教えてもらいました!

20160616-s1 (4)

 

 

【今回のガイド】

20160616-s1 (1)

フードライター

中山秀明さん

内食・外食のトレンドに精通した食の専門家。ウイスキーにも精通しています。

 

その1

品評会で世界一に輝いたサントリーの「響」

20160616-s1 (5)

サントリーウイスキー 響 JAPANESE HARMONY

国:日本

タイプ:ブレンデッド

酒齢:ノンエイジ(※製造年数の異なる原酒を混ぜたもの)

内容量:700ml

アルコール度数:43度

5250円(Amazon参考価格)

サントリーのウイスキーでお父さん世代(50~70代)の憧れだった銘柄といえば「オールド」。というのも、当時はオールドのような原酒100%のウイスキーは高嶺の花で、「部長はオールド、社長はローヤル」などともてはやされる“出世してから飲む酒”の象徴だったのです。いまでこそ時代の流れとともに身近な酒になりましたが、いまでも貫禄を漂わせる一本があります。それが1989年に登場した「響」。海外での評価も高く、SWSC(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)2016では最優秀金賞を受賞しています。見るからに高級な見ためも手伝って、お父さんの気持ちは最高に盛り上がるはず。

【プロが教えるポイント】

奥深い味わいでボトルデザインも秀逸!

「12年、17年……と酒齢が上がるほど価格も高くなりますが、ノンエイジタイプでも十分な味わいです。コンセプトは“日本の四季、日本人の繊細な感性、日本の匠の技を結集したウイスキー”。華やかな香りと、奥深くもやわらかな味わいが特徴です。『響』ブランドならではの24節気を表した24面カットのボトルデザインを踏襲、生成りの越前和紙ラベルに『響』の文字を墨文字で施し、ジャパニーズウイスキーとしての洗練された世界観が表現されています」(中山さん)

【URL】

http://products.suntory.co.jp/d/4901777270688/

 

 

その2

朝ドラの影響で人気を不動のものにした「竹鶴」

 

20160617-s4 (1)

竹鶴17年ピュアモルト

国:日本

タイプ:ピュアモルト

酒齢:17年

内容量:700ml

アルコール度数:43度

1万1900円(Amazon参考価格)

ジャパニーズウイスキーで、サントリーと双璧をなすメーカーがニッカです。同社は2014~2015年に放送された朝ドラ「マッサン」のモデルとなった竹鶴政孝氏が創業者。その名を冠した「竹鶴」は、放送当時は入手が困難になるほど注目されました。そのなかでイチオシなのは、WWA(ワールド・ウイスキー・アワード)2015で、ワールド・ベスト・ブレンデッドモルト(ピュアモルト)を受賞した17年です。特に朝ドラ愛好家のお父さんに贈れば、大いに喜んでくれることでしょう。

【プロが教えるポイント】

二つの蒸留所のモルトを調和させたまろやかな味わい

「北海道の大自然に囲まれた、余市蒸溜所の力強い男性的なモルト。一方、美しい森と清流に囲まれた宮城峡蒸溜所のソフトで華やかな女性的なモルト。ふたつが調和したその味は、まろやかな口当たりのなかに見える凛としたボディ感が特徴です。また、麦芽由来の穀物的なコク、樽由来の円熟した甘さもしっかり感じられます」(中山さん)

【URL】

http://www.nikka.com/products/malt/taketsuru/index.html

 

 

 その3

世界No.1スコッチとして知られる「ジョニーウォーカー」

20160617-s4 (2)

 

ジョニーウォーカー プラチナムラベル 18年

国:スコットランド

タイプ:ブレンデッド

酒齢:18年

内容量:700ml

アルコール度数:40度

5980円(Amazon参考価格)

ウイスキー大国といえばスコットランド。そのスコッチでNo.1の販売数量を誇る(出典:IMPACT DATABANK2012)のが「ジョニーウォーカー」です。「サントリーオールドは高嶺の花だった」というお父さん世代の話を先述しましたが、当時の洋酒は国産ウイスキーの上をいく高級品。それを飲むことは成功者の証でもありました。定番は通称「ジョニ黒」として有名な12年ものですが、父の日ならワンランク上の18年がオススメ。芳醇な味わいとともに、お父さんに成功者の気分を味わってもらいましょう。

【プロが教えるポイント】

40種類もの原酒のブレンドによる個性的な味わい

「パッケージに描かれたウォーカー紳士の姿はお父さん世代の憧れ。内容も当然贅沢な仕上がりで、18年以上熟成の貴重な原酒がブレンドされています。多種多様なウイスキーをブレンドすることで、メープルシロップやバニラ、フルーツなどを思わせるフレーバーが複雑に絡みあった個性的な味わいに。エレガントな甘さにスモーキーさが香る、リッチでスムースな味わいを感じられるでしょう。『ブレンダーにとってのダビデ像』、『ブレンデッド・スコッチウイスキーのエベレスト』とも称される傑作をぜひこの機会に!」(中山さん)

【URL】

https://keepwalking.jp/

 

 

その4

スコッチのプリンスと称される「シーバスリーガル」

20160617-s4 (3)

 

シーバスリーガル 18年

国:スコットランド

タイプ:ブレンデッド

酒齢:18年

内容量:700ml

アルコール度数:40度

4960円(Amazon参考価格)

熟成年はプレミアムウイスキーの証のひとつですが、世界で初めて12年熟成の表記をしたのが「シーバスリーガル」。シリーズに共通した華やかでバランスのよい香味は“スコッチのプリンス”と称されています。本品は圧倒的に知名度が高く、お父さん世代がバーでよく注文する品としても知られています。バーで飲む味が家で楽しめるとあって、お父さんも喜んでくれるでしょう。

【プロが教えるポイント】

まろやかな舌触りと長く柔らかな余韻が魅力

「お父さんに贈るのであれば、2013年に『サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション』にブレンデッド・スコッチウイスキー部門の熟成年数16年以上の部で最優秀金賞を受賞した18年ものがオススメ。その味をひとことで表現するなら、ベルベットのように滑らかで芳醇。ダークチョコとエレガントな花のフレーバーに優しく甘い薫香が加わる、クリーミーでまろやかな舌触りと長く柔らかな余韻が魅力です」(中山さん)

【URL】

http://chivas-regal.jp/

 

 

その5

天皇や政財界の大物に愛された「オールドパー」

20160617-s4 (4)

 

オールドパー スーペリア

国:スコットランド

タイプ:ブレンデッド

酒齢:ノンエイジ

内容量:750ml

アルコール度数:40度

5990円(Amazon参考価格)

日本で初めて紹介されたスコッチウイスキーが「オールドパー」。1873年に岩倉具視の欧米使節団が持ち帰り明治天皇に献上したという説話や、昭和を代表する首相・吉田茂氏や田中角栄氏が愛飲したとも。斜めに立たせることができるユニークなボトルデザインも秀逸で、「決して倒れない」、「右肩上がり」で縁起がよいと、政財界のリーダーを中心に愛されていたそうです。政財界のドンが愛した酒を自分が飲めるとあれば、お父さんの感激もひとしおのはず。一般的なのは12年ものですが、父の日ならシリーズ最高峰の『スーペリア』を!

【プロが教えるポイント】

和食とペアリングさせるなら水割りがベスト

「厳選された貴重な原酒を、マスターブレンダーが熟練した技術で調和させるスーペリア。まずシェリー酒のような深い香りと華やかで滑らかなタッチが訪れ、余韻には乾いたナッツの香ばしさが残ります。なお酒名の由来となっているのは、英国史上最長の152歳9か月の長寿を全うした伝説の人物、トーマス・パー氏。長寿をウイスキーの熟成になぞらえられた一本は、高齢を迎えたお父さんへの贈り物に最適です」(中山さん)

【URL】

https://www.mhdkk.com/brands/old_parr/

 

以上、上記で紹介した5本のどれもが、貫禄とダンディズムにあふれる男の酒といえるでしょう。飾っても絵になり、セラーなどが不要で保存にも困らないウイスキー。親元を離れている人はこの機会に贈り、帰省の際に親子でグラスを傾けあうのもいいのではないでしょうか。ぜひステキな親孝行を!

 

【関連記事】

父の日に家電はいかが? プロが推す1万5000円以下のアイテム5選

【父の日は日本酒を!】「4つの切り口」で絶対に喜んでもらえる日本酒12選

父の日に究極のお尻をプレゼント! グラスにお尻をプリントした美尻グラスセットが博水社から発売

 

宝酒造