空間や店、そこで提供される食事の味、さらに居心地まで、とにかくすべてがクール! そんな複合施設「K5」(ケーファイブ)が、東京の日本橋兜町にオープンした。
泊まる機会がない人でも、気軽に利用できる食の店が多いのは、うれしいポイント。そこで今回は、グルメの見どころを中心に同館の魅力を紹介したい。
クラフトビールブームの立役者による世界初の旗艦店
地下から見ていこう。ここには、世界的なクラフトビールブームの立役者であるNYの「ブルックリン・ブルワリー」の、世界初となるフラッグシップ店「B」(ビー)がある。
目玉は当然、ビール。現在、日本で発売されている同ブランドの商品は、実はほんの数種だけ。まだ未解禁となっているフレーバーが無数に存在するのだが、そんな数々のレアビールが、同店限定で飲めるようになった。
たとえば、チョコレートを思わせるコクが冬らしい「ブルックリンウィンターラガー」(880円~)、塩と乳酸菌の爽やかさに柑橘が香る「キーライムゴゼ」(880円~)、ラズベリーの甘酸っぱさが効いたサワーエール「ブルックリンロゼデヴィル」(880円~)、シェリー樽で熟成させた甘美な味わいの「カパタズ」(880円)などなど。
フードは、“多様性を包む”象徴として、タコスがメインだ。チキン、ビーフ、ポークなどに加え、ビーガンメニューなども予定されている。ほかにも、ブルックリンのローカルフードとして人気の豚皮フライをはじめ、各ビールと相性抜群の料理が提供される。
そして同店を訪れた際は、1階から店内へと続く階段の壁や天井のアートにも注目して欲しい。これは、ブルックリンを拠点に活躍する、日本人アーティストの中山誠弥(なかやませいや)さんが手掛けた作品。同店のロゴやファウンダーのグラフィック、金融街にちなんで招き猫をモチーフにした作品などが描かれている。
続いて1階。ここには4つの飲食業態が入っている。