ウマ過ぎて圧倒的な幸福感に満たされる
田中さんのアドバイスにしたがって、ネギを別でトッピング。凪独自の「駒葱」は、四角く駒のように切るのがポイントだ。また、凪はのりのトッピングがデカすぎるのも特徴なので、全形のりをそのまま添えることにした。
たまらずひと口。ラーメン一杯に、20種以上の煮干が60gぶん入っているという振り切った味わいは、しっかり健在していた。力強い動物系スープと、鮮烈かつふくよかな魚介のダシがひとつになっていて実にウマい。まさにあの味だ!
極太麺といったん麺、2種の食感を味わえるのも楽しい。特に後者は、幅広いチュルッとしたタッチで、アクセントにちょうどいい心地よさ。柔らかく煮込まれたチャーシューとメンマも相まって、圧倒的な幸福感で満たしてくれる。
同梱されたレシピによると、残ったスープにご飯を入れるとおいしいおじやになると書いてある。この極上スープをそのまま流してしまうのはもったいないとも思い、こちらも試してみた。
他店のラーメンを食べられるサイトもスタート!
後日、せっかくなので生田さんにも話を聞いてみることにした。このお取り寄せに込めた思いやいかに?
「テイクアウトやデリバリーはもともとやっていたんですけど、お取り寄せもしたいなとは思っていまして。で、4月に入ってすぐ実行に移し、完成させました。凪を支持いただいている方はもちろん、まだ出店していない地域の方にも、うちのラーメンを食べてもらえるのはうれしいですね」(生田さん)
生田さんは「作る際は、丼は温めておいたほうがいいですね。で、でき上がったらすぐに食べていただきたいです。アツアツの状態でどうぞ」とも。加えて、ラーメン業界に対する思いも語る。
「ほかにも大変な思いをしているラーメン店はたくさんあり、ラーメン文化の存在自体が危機にさらされています。であれば、他店のラーメンもラインナップに追加していきたいと。そこで、パッケージングやオンラインサイトなどうちのシステムと人員を使い、麺とスープを“買い取って“通販する『RAMEN STOCK』もリリースしました!」(生田さん)
日本には16店舗の凪と工場があり、約200名のスタッフがいる。このリソースをフル活用すれば、皆が難局を乗り越えられるに違いない――。生田さんの情熱には、田中さんも賛同コメントを寄せる。
「お土産ラーメンの開始もさることながら、店の営業時間短縮で手が空いたスタッフを休ませることなく、味の開発やUber Eatsの配達をさせるなど、とにかく大将の行動力が素晴らしい! しかも、社長自ら配達もしているんですよ。デリバリーはラーメンよりも手軽に配達しやすいご飯ものも多数メニューに揃っているので、宅配地域の方はぜひ注文してみてほしいですね」(田中さん)
今回は凪のラーメンの紹介となったが、通販のメニューには「すごい煮干油そば」と「おつまみメンマチャーシューセット」もある。
ラーメン凪オンラインショップ
https://nagi-niboshi.shop-pro.jp/
そして、生田さんのコメントにもあったように、日本全国のラーメン職人の作ったラーメンをそのまま詰め込んだ通販サイト「RAMEN STOCK」も始まった。
通販サイト「RAMEN STOCK」
https://ramenstock.thebase.in/
「なんか、店の方では早くもメニュー開発チームの成果が出て、デリバリー専門の洋食屋さんも始めたらしいですよ。おまけに、ものすごく評判がいいらしい。もう、ラーメンを飛び越えちゃってるあたりが、相変わらず訳わかんなくてすごいです(笑)」(田中さん)
現在、偶然にもテレビドラマ「行列の女神~らーめん才遊記~」が話題となっていて、お店のラーメンを食べたいという人は増えているだろう。ぜひこの機会に凪を味わってみて欲しい!