グルメ
ラーメン
2016/10/12 17:47

塩っ辛くて油っこい、だからウマイ! ふわトロ天津麺も絶品の“パワー中華”「中華屋 啓ちゃん」

ラーメン好きミュージシャン田中 貴さんが、気になるラーメン店を訪問するコーナー。今回は、田中さんが「パワー中華」と評する東京・荻窪の「中華屋 啓ちゃん」を訪問します!

 

これぞ青春の味! パワー系ヤング〝街中華〟

どの街にもある昔ながらの中華料理店のなかにも、シンプルだけどしっかりと炊き出されたスープを使うウマいラーメンを出す名店が隠れている。そういう店をノスタルジック系と称し食べ歩く人も多い。しかし、でき合いのタレやスープを使う、安価で薄っぺらい味の中華料理チェーンに押され、こういう店こそ絶滅の危機に陥っている。

 

啓ちゃんこと幸田 啓店主は、5年前に25歳の若さで、ラーメン専門店ではなく、定食から麺類全般を出す中華料理店をオープン。あえてこの路線に打って出るとは、他に例を見ない壮挙じゃないか! 前回紹介した「いそべ」と対照的で面白い。

↑何十年に渡って付き合える店。啓 ちゃんとともに歳を重ね、味の変化 を分かち合える。街の人が羨ましい
↑何十年に渡って付き合える店。啓ちゃんとともに歳を重ね、味の変化を分かち合える。街の人が羨ましい

 

街中華では店主の腕前と個性が出る中華鍋を使った料理を頼むべき。普通のラーメンならばプラス半チャーハンを。啓ちゃんの味付けは塩っ辛くて油こくって、学生時代に通った店を思い出す。まさにパワー中華、これぞ青春の味。待てよ、街中華の年老いた店主も、昔は若さ全開で「腹一杯食ってけよー」とガッツリ系ラーメンを出していたはず。本来の街中華は、枯れた味じゃなく、この味なんだ。

 

同店では街中華の定番メニューのもやしラーメンのほか、天津麺もオススメ。オムレツで料理人の腕前がわかるというが、中華風オムレツである芙蓉蟹(フーヨーハイ[カニ玉])もまさにそう。ふわふわ&トロトロ感と表面の香ばしさ。啓ちゃん、ウメーよ!

↑天津麺(左) 800円
↑天津麺(左) 800円。店主の修行先「尚ちゃんラーメン」はご飯もの に定評があるが、ここは麺類も高レベル。スープのウマさが料理すべてのベースを支える

 

↑半チャーハン 350円
↑半チャーハン 350円

 

【今回のお店】

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中華屋 啓ちゃん

住所:東京都杉並区天沼3-31-35

営業:11:30~23:00

定休日:月曜日