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お酒
2024/4/22 20:00

プロのワンポイントアドバイス付き! ウイスキーの魅力を味わいつくす9通りの飲み方

一口にウイスキーといっても、王道のスコッチ・シングルモルト、スコッチ・ブレンデッドのほかにもジャパニーズ、バーボン、アイリッシュ、カナディアンなど、実に多彩です。そして、それ以上にバラエティに富んださまざまな飲み方があり、それぞれの楽しみ方があります。

 

知れば知るほどおいしい! ウイスキーを楽しむ本 最新版』(監修・北村 聡/Gakken)は、「これからウイスキーを趣味にしたい」という人のために、その種類や銘柄などをわかりやすく解説した本です。一度は飲んでみたいあのボトルや知られざる銘酒まで、ウイスキーファン必見の内容です。

 

今回は本書より『ウイスキーの魅力を味わいつくす9通りの飲み方』について抜粋して紹介していきます。

種類×飲み方でバリエーションは無限大

ウイスキーの大きな魅力のひとつは、何といっても飲み方のバリエーションが豊富なこと。ウイスキーは蒸留酒で、アルコール度数も40~60度と高い。旨味もアルコールも凝縮されているからこそ、水や他のお酒、炭酸飲料などを加えても味の幅がぶれにくいのだ。

 

ウイスキーを飲み慣れていればストレートでじっくり味わうのもいいし、まだ飲み始めたばかりの人であればハイボールやカクテルから楽しむこともできる。ウイスキーはどんな嗜好の人でも受け入れてくれる、実に懐の深いお酒といえるだろう。

 

お酒の中でも、ウイスキーはとりわけ銘柄数が多い。銘柄ごとの個性はもちろん、そこに飲み方の幅が広がれば、味わいのバリエーションは無限大に。ここでは、ウイスキーを存分に味わいつくすための9通りの飲み方を紹介しよう。

 

【バリエーション1】ストレート

まずは本来の味をじっくりと

ウイスキーは、主に3 ~ 30 年以上にわたって熟成されたお酒。味の完成度が高いため、まずは何も加えずストレートで。香りと味をしっかり感じることのできるシンプルなグラスで飲むのがいい。上級者向きの飲み方でもあるため、アルコールの刺激が強いと感じたら、水や氷を加えてみよう。

 

【レシピ】
■用意するもの
・お好みのウイスキー:30〜45ml
■作り方
1.低い位置からゆっくり注ぐ。

【ワンポイント】チェイサー(水)を合い間に飲むと、口直しと酔い防止になるのでおすすめです。

 

【バリエーション2】オン・ザ・ロック

グラスに響く氷の音を聞きながら味わう

グラスに大きな氷を入れて楽しむオン・ザ・ロック。氷が溶けていくにしたがい、だんだんとまろやかな味わいに。水分が加わって徐々にアルコール度数が弱まるため、ストレートでは飲みづらい人もぜひ試してほしい。

 

【レシピ】
■用意するもの
お好みのウイスキー:30〜45ml
・大きな氷:適量

■作り方
1. ロックグラスに大きな氷を入れる。
2. 氷をつたうようにウイスキーを注ぐ。

【ワンポイント】氷は天然水からつくられたものがおすすめ。大きな丸氷はお酒の専門店などで買うこともできます。

 

【バリエーション3】ハーフ・ロック

オン・ザ・ロックよりやさしい飲み心地

オン・ザ・ロックに冷やした天然水を加えて、より飲みやすくやさしい味わいにしたもの。氷と水以外は何も加えていないため、ウイスキー本来の味も楽しむことができる。

 

【レシピ】
■用意するもの
・お好みのウイスキー:30〜45ml
・冷やした天然水:30〜45ml
・氷:適量

■作り方
1. ロックグラスに氷を入れる。
2. 1にウイスキーと同量の天然水を加える。
3. マドラーで軽く混ぜ、ウイスキーと天然水をなじませる。

【ワンポイント】氷の大きさや量はお好みでOK。キリッと冷えたハーフ・ロックでウイスキーの味わいを堪能してみてください。

 

【バリエーション4】ミストスタイル

クラッシュアイスを使った爽やかな一杯

細かく砕いた氷(クラッシュアイス)を大きめのグラスに入れ、ウイスキーを注ぐ。少し時間をおくとグラスの周りに霧(ミスト)のような水滴がつくことから名付けられた。キンキンに冷えた一杯をいただこう。

 

【レシピ】
■用意するもの
・お好みのウイスキー:30〜45ml
・クラッシュアイス:適量

■作り方
1. ロックグラスにクラッシュアイスを入れる。
2. ウイスキーを注ぐ。
3. マドラーを2 〜3回だけ上下させる。
4. グラスにうっすら水滴がつくまで少しおく。

【ワンポイント】氷が細かく砕かれているぶんウイスキーとなじみやすいです。グラスに水滴がつき始めたら飲み頃。

 

【バリエーション5】トワイスアップ

ウイスキーと水を1:1で香りも豊かに

ウイスキーと天然水を1:1で割る、ブレンダー流の味わい方。アルコールが弱くなるぶん、複雑な香りを感じることができる。くびれた形のテイスティンググラスなら、香りがよりとどまりやすい。ウイスキー、天然水ともに常温のものを使用。

 

【レシピ】
■用意するもの
・お好みのウイスキー(常温):30ml
・天然水(常温):30ml

■作り方
1. グラスにウイスキーを注ぐ。
2. 常温の天然水を注ぐ。
3. バースプーンを1度だけ上下させてなじませる。

【ワンポイント】ウイスキーは水より比重が軽いので、ウイスキー、天然水の順に注ぎます。その後、柄の長いバースプーンで混ぜたらでき上がりです。

 

【バリエーション6】水割り

日本人に長く愛されるスタイル

ウイスキーに天然水を多めに注ぐスタイルで、昔から日本人に愛されてきた。特に日本のウイスキーは水割りに適した味に造られていることが多く、天然水を加えることでまろやかになり、食中酒としてもおすすめ。

 

【レシピ】
■用意するもの
・お好みのウイスキー:30〜45ml
・冷やした天然水:適量
・氷:適量

■作り方
1. タンブラーいっぱいに氷を入れ、ウイスキーを注ぐ。
2. 好みの濃さになるように、冷やした天然水を注ぐ。
3. バースプーンでよく混ぜる。

【ワンポイント】ウイスキーと天然水の割合は1:3 ~ 4 が目安。水を多く使うため、水の質ができ上がりに影響します。ウイスキーの味を損なわない国産のミネラルウォーターがおすすめ。

 

【バリエーション7】ハイボール

近年主流の爽やかな一杯

ウイスキーをソーダで割る飲み方で、近年は特に人気。氷と炭酸の刺激が心地良い爽快感を与えてくれる。力強い味わいのバーボンなどは特にマッチ。食中酒としてもおすすめで、揚げ物などと合わせると口の中をさっぱりしてくれる。

 

【レシピ】
■用意するもの
・お好みのウイスキー:30〜45ml
・冷やした炭酸水:適量
・氷:適量

■作り方
1. タンブラーに氷を入れる。
2. ウイスキーを注ぐ。
3. 炭酸水を静かに注ぐ。
4. バースプーンを1度だけ上下させてなじませる。
※炭酸水は氷に当たるとガスが抜けやすくなるため、グラスと氷のすき間をめがけて注ぎ入れると良い。

【ワンポイント】炭酸水(または天然水)を入れたグラスにウイスキーを浮かべるよう静かに入れる「ウイスキーフロート」は、上から下にかけて味の変化が楽しめるのでお試しあれ。

 

【バリエーション8】お湯割り

温かさと香りでホッとくつろげる一杯

ウイスキーは温めてもおいしさが発揮されるお酒。お湯で割れば体が温まり、豊かな香りでリラックスすることもできる。水割り同様に、日本のウイスキーなどが好相性。割るお湯の量や温度はお好みで。

 

【レシピ】
■用意するもの
・お好みのウイスキー:45ml
・お湯:適量

■作り方
1. グラスにウイスキーを注ぐ。
2. 香りが飛んでしまわないよう、お湯をゆっくりと注ぐ。
※グラスは持ち手のついた耐熱タイプのものがおすすめ。

【ワンポイント】ウイスキーのお湯割りを「 ホットウイスキー」と呼ぶことがあります。しかし、ホットウイスキーは店によってはシナモンやレモンなどを入れることがあるので、ここではお湯のみを使った飲み方は「お湯割り」としました。

 

【バリエーション9】カクテル

飲みやすく、自分好みの味にも使用

ウイスキーはアルコール度数が高く苦手意識がある人でも、ほかのお酒やジュースを加えたカクテルなら飲みやすくなる。ウイスキーを飲み始めたばかりの入門者にもおすすめ。ここでは、本書監修・北村聡の考案した人気のオリジナルカクテルのレシピをご紹介。

 

【タータンチェック】

スコッチウイスキーを使った色鮮やかなカクテル。マルティーニビターの赤とキュウリの緑で、スコットランドの民族衣装のタータンチェック柄に見立てた。スコッチウイスキーコンクールの優勝作品でもあり、カクテルの味わいとキュウリの爽やかな食感が絶妙に調和。

 

【レシピ】
■用意するもの
1. お好みのスコッチウイスキー:30ml
2. マルティーニビター(※カンパリでも可):20ml
3. レモンジュース:10ml
4. トニックウォーター:適量
5. キュウリ、カットレモン

■作り方
1 〜 3 をシェイクし、氷の入ったグラスに入れる。そこに4 を注ぎ入れ、5 を添えてでき上がり。

 

【竹鶴の伝説】

ニッカウヰスキー創業80 周年記念に依頼を受けて考案したカクテル。ウイスキー造りに生涯をかけた創業者の竹鶴政孝の“ 伝説” とも言える功績に敬意を表して創作した。ウイスキーのコクがありながらもさっぱりとした味わいが楽しめる。

 

【レシピ】
■用意するもの
1. 竹鶴ピュアモルト:30ml
2. アマレットリキュール:20ml
3. ジンジャーエール:適量
※「ウィルキンソン ジジャーエール(辛口)」がおすすめ
4. カットレモン

■作り方
1 と2を混ぜ、氷の入ったグラスに入れる。そこに3を注ぎ入れ、最後に4を添えてでき上がり。

【ワンポイント】使用するウイスキーはニッカウヰスキーのお好みのものを。「竹鶴ピュアモルト」の入手が難しい場合は、「ニッカ セッション」などもおすすめです。

 

 

【書籍紹介】

知れば知るほどおいしい! ウイスキーを楽しむ本 最新版

監修:北村 聡
発行:Gakken

大人なら知っておきたい。ウィスキー&シングルモルトの奥深き世界。BARでも家飲みでも役に立つ!基礎知識と本当の味わい方!

●全国のセブンイレブン、一部書店にて発売中

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