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2017/9/19 18:00

【10のポイントでわかる】ついに最強のデバイスへ進化した 「Apple Watch Series 3」の性能とは!?

Appleは9月12日(米現地時間)、「Apple Watch Series 3」を発表しました。LTE通信に対応した「GPS + Cellularモデル」が登場し、日本ではNTTドコモ、au、ソフトバンクの大手3キャリアで販売されます。本記事では、10のポイントに絞り、新しいApple Watchの概要についてご紹介します。

 

1.従来通り38mm/42mmモデルの2サイズ展開

Apple Watch Series 3としては、「GPS + Cellularモデル」と「GPS」モデルの2種類が展開されます。LTE通信を利用できるのは前者のみ。どちらもGPS・防水・Apple Payをサポートします。新たに70%高速化したデュアルコアチップを搭載することも特徴。

↑Apple Watch Series 3。42mmモデル(左)と38mmモデル(右)
↑Apple Watch Series 3。42mmモデル(左)と38mmモデル(右)

 

ケースのサイズは従来通り38mmと42mmの2種類。ディスプレイ部分にアンテナを内臓する工夫により、従来のデザインが維持されました。価格は「GPS + Cellularモデル」が4万5800円(税抜、以下同)~「GPSモデル」が3万6800円~となります。

 

2.Cellularモデルは赤いワンポイントが目印

「GPS + Cellularモデル」と「GPSモデル」を見分けるポイントは、デジタルクラウン(リューズ)部分に赤いワンポイントのマークが入っているかどうか。赤丸ありが前者です。

↑デジタルクラウンの赤い丸
↑デジタルクラウンの赤い丸

 

Series 3のケースには、SIMカードを挿入するためのスロットはありません。本体内にモジュールとして組み込まれています。日本で取り扱われるモデル「A1889(38mm)」と「A1891(42mm)」の場合、サポートしているLTEバンドは、1/3/5/7/8/18/19/20/26となります。

 

3.LTE通信はキャリア契約が必要に

GPS + CellularモデルはNTTドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアで取り扱われます。各キャリアがすでにリリースを出していますが、LTE通信を利用するには、主回線のiPhoneと同じキャリアで、オプションサービスの契約が必要。また、使用する通信量は主回線で契約しているプランから差し引かれる仕組みになると思われます。

↑38mmの装着イメージ。この文字盤では中央にアンテナも表示されている↑38mmの装着イメージ。この文字盤では中央にアンテナも表示されている
↑38mmの装着イメージ。この文字盤では中央にアンテナも表示されている

 

auはオプションプランの詳細が明らかになっています。オプション名は「ナンバーシェア」となり、月額料金は350円。2018年12月までに加入する場合は、最初の6か月は無料になります。同キャリアでの対応端末はiPhone 6以降と記載されていました。

 

4.Apple Musicのストリーミング再生に近日対応

GPS + Cellularモデルでは主回線のiPhoneと同じ電話番号を使って、電話・メッセージが使用可能。メール等の通信も行えます。

↑Apple Musicで実質4000万曲をどこでも聴けるように
↑Apple Musicで実質4000万曲をどこでも聴けるように

 

加えて、Apple Musicのストリーミング再生にも近日対応予定。従来モデルも楽曲を保存して持ち歩くことができましたが、iPhoneにダウンロードしておいた楽曲を同機する手間がありました。ストリーミングが可能になることで、よりカジュアルに音楽を楽しむことができるようになるでしょう。

 

5.モバイル通信はオフにしておくことも可能

バッテリー持ちについては、LTEおよびBluetoothをオンにした状態で連続18時間が使用可能となります。おそらく標準的な使用なら1日持つでしょう。

↑モバイル通信のオン・オフを切り替え可能
↑モバイル通信のオン・オフを切り替え可能

 

ただし、ワークアウトでGPSを使用したり、LTE回線で通話したりすると、電池消費量はアップするので、使い方によってバッテリー持ちの差は出てくるでしょう。設定からモバイル通信をオフにしておくこともできるので、使わないときにはスタミナを優先させてもいいかもしれません。

 

6.スピーカーからSiriの応答音声が聞こえる

モバイル通信に対応したことで、Siriの応答もiPhoneを介さずに行えるようになりました。従来はスピーカーからSiriの声は出ず、画面に文字が表示されるだけでしたが、新モデルでは応答音声が聴こえます。画面を確認しづらい場面でも操作しやすくなったといえるでしょう。

↑Siriの返答もスピーカーで行えるように
↑Siriの返答もスピーカーで行えるように

 

ちなみに、マイクに関しても性能が良くなっています。通話時にウォッチを口元に寄せずとも、話者の声を集音できるようになりました。

 

7.スポーツループバンドが新登場

新たに「スポーツループ」バンドも登場しました。バックル部分は、マジックテープの要領でくっつきます。同じくベリベリっとはがせるので着脱はとても簡単。穴がないデザインにより、サイズの微調整が聞くため、運動時の密着感が向上しています。

↑スポーツループバンド
↑スポーツループバンド

 

また、ループ状に構造により、万が一、不意にバンドの固定が外れてしまった時にも、ループ部分が手首に引っかかって落下しにくくなっています。もちろん、水に濡れても乾きやすいので、様々なスポーツシーンで活用可能です。

 

8.ランナーは気圧センサーの搭載にも注目

新機種では気圧センサーも搭載されました。これにより、高度の測定が可能に。対応するアプリ次第ですが、ランニング時の高低差を記録したり、登山時の高度を測定したりすることも今後できるようになるかもしれませんね。

↑ワークアウトのサマリー。「Elevation Gain」に標高の変化が表示されている
↑ワークアウトのサマリー。「Elevation Gain」に標高の変化が表示されている

 

9.静止時・運動時の心拍数を後から確認できるように

心拍数の計測機能もアップデートされます。従来は、単に心拍数のみを記録できましたが、安静時や歩行時の平均心拍数などを後から確認できるようになりました。Apple Watch側のheart rateアプリ、およびiPhoneのヘルスケアから確認できます。

↑ヘルスケアアプリの画面イメージ。安静時の平均心拍数が表示されている
↑ヘルスケアアプリの画面イメージ。安静時の平均心拍数が表示されている

 

また、安静時と思われるにもかかわらず、一定の心拍数を超えたタイミングを記録し、通知する機能もあります。

 

10.「watchOS 4」を搭載

本記事では詳細は省略しますが、最新のwatchOS 4を搭載することで様々な新機能が使用できるように。例えば、アクティビティのリングを完成させるために「後何分歩きましょう」といったアドバイスが届くようになったり、ドッグやワークアウトアプリのUIも変わったりします。また、GymKit(ジムキット)対応のトレーニングマシンが登場すると、Apple Watchと連携してデータを管理することが可能になる点にも注目。

↑GimKyt対応のトレーニングマシンが登場すると、NFCでApple Watchを接続してデータを相互に活用できるようになる
↑GimKyt対応のトレーニングマシンが登場すると、NFCでApple Watchを接続してデータを相互に活用できるようになる

 

Apple Watch Series 3は、9月15日に予約開始、同月22日に発売となります。繰り返しとなりますが、LTEに対応した「GPS + Cellularモデル」の価格は4万5800円~となり、使用には大手キャリアのオプション契約が必要となります。完成度は非常に高いので、きすでにApple Watchを使っている人も、これから挑戦しようと思っている人も、ぜひ検討してみてください。