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2019/1/8 18:00

絵描きデビューの最適アイテム決定!7万円台のワコム16型液タブ「Cintiq 16」がちょうど良すぎる

これからデジタルイラストに挑戦しようと思うなら、まず適切なツールを揃えることが重要になります。紙に描くような直感的な操作性を望むのであれば、いわゆる「液タブ(液晶ペンタブレット)」を選ぶのがおすすめです。本日、エントリー向けの液タブの決定版となりそうな、ワコム「Wacom Cintiq 16」が発表されました。ワコムストアでの直販価格は7万3224円。本日1月8日より予約開始、1月11日に発売されます。

 

シリーズ初となるエントリー向け製品

「Cintiq(シンティック)」は、ワコムが提供する液晶ペンタブレットのシリーズ。従来は、「Cintiq Pro」として展開しており、その名の通りプロユースを想定した製品群でした。Proの文字を取り、「Cintiq」として展開する商品は「Wacom Cintiq 16」が初めて。

↑Wacom Cintiq 16。外形は縦285mm × 横422mm、厚みは10mm~24.5mm

 

同機は15.6型のフルHD液晶ディスプレイを備えており、同梱されている「Wacom Pro Pen 2」を使用してダイレクトに入力可能。前面の縁には、右上にある電源ボタンを除き、複雑なボタンは配置されていません。

 

↑A4用紙を入れるクリアファイルを重ねるとディスプレイのサイズ感がわかる。アプリケーションを起動した状態で、実際に線を書き込むスペースはA4用紙よりも少し小さくなる

 

↑描き心地は滑らかで、適度にペン先に摩擦感がある。ただし、ペンを持った手の平の小指側の端がやや引っかかる印象もあった。滑りを良くするには手袋を装着するのも手だろう

 

↑Wacom Pro Pen 2を逆さに持つとペン先が消しゴムになるのはお馴染みだ

 

Wacom Cintiq 16は純粋な液タブなので、単独では何もできません。マウスやキーボードを使うのと同じ感覚で、PCと接続して使います。裏面の奥側にあるカバーを外した部分にコネクタがあるので、ここに同梱のケーブルをセットします。このケーブルは3本に分岐し、USBやHDMIをパソコン側に接続します。

 

↑ケーブル接続部が奥側にあるため、利き手の左右を問わずにケーブルが邪魔になることはない

 

液タブを使いやすくするには、机と椅子によって、角度を調整する必要が出てきます。Wacom Cintiq 16の背面には角度を19度に起こせるスタンドが内蔵されています。それでも足りない場合には別売のスタンドを使うことで16度〜68度まで角度を調整可能。

 

↑画面を立てたい人は別売のスタンドの利用も検討しよう

 

側面には、ペンを装着できるホルダーが備わっています。利き手に応じて、左右付け替えることも可能。なお、ホルダーには、予備のペン先が収納されており、磨耗してしまった場合には、これを付け替えられます。また、追加の替え芯は標準芯10本(型番ACK22211)で1296円。

↑側面にある輪っかはペンホルダーの役割を担い、左右に付け替え可能。装着する部分には、予備の芯3本も収納されている(赤丸の部分)

 

プロから見てどんな製品なのか?

イラストレーターの加藤アカツキ氏によれば、液タブを選ぶ上でいくつか気をつけることがあるといいます。

 

↑イラストレーター/キャラクターデザイナーの加藤アカツキさん。京都精華大学マンガ学科非常勤講師や、アミューズメントメディア総合学院東京校・大阪校特別講師を務める。「心霊探偵八雲」シリーズや、「ぼくらの七日間戦争」などの装丁画も手がける

 

1つ目は、ある程度処理性能が良い製品を選ぶとよいということ。例えば、素早くカーブを描くときに筆跡がショートカットしてしまったり、意図した筆圧が再現できないと、後から修正を加える手間が増えるそうです。長期的に使う上で、フィードバックの良い製品を選んでおくと、こうした手間が減り、結果的に描き手にメリットがあると言います。

 

2つ目は、ディスプレイの表面の厚み。実際に触れる面と、画面表示に隙間が大きいと、見る角度によってはペン先と筆跡にギャップが生じてしまうことがあるそうです。

 

これらを鑑みた上で、「Wacom Cintiq 16」はエントリー向けの製品でありながらも、良い描き心地を再現できていると言います。筆者が試用した範囲でも、筆跡や筆圧の再現に特に問題は感じませんでした。「価格を抑えつつもそこそこ良いツールを揃えたい」という入門機をお探しの人にとって、ぜひ検討して欲しい一台です。

 

↑Cintiqシリーズのスペック比較

 

一方、ハイエンドのCintiq Proシリーズと比べた場合には、ガラスの厚みによるギャップを感じないようにする「ダイレクトボンディング」という仕様が採用されていません。注意深く比べないとわからないレベルではありますが、角度によってはペン先との誤差がわずかに生じるそうです。

 

また、USBハブが非搭載であったり、マルチタッチに対応していないなどの差もあります。これらの点にもこだわりたい場合には、プロ向けの「Cintiq Pro」シリーズを検討してみるのも忘れずに。

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