HTCは、PC向けのVRヘッドマウントディスプレイ「HTC Vive」についての発表会を開催し、今後の販売展開やHTC Viveを使った新しいゲームについて説明しました。今回は、発表されたコンテンツやゲームタイトルについてまとめてお届けします。
6月よりオンライン販売を開始していたHTC Viveが、全国のPCショップなどでも販売を開始し、店頭で即時購入できるようになりました。販売店舗はドスパラ、ツクモ、ユニットコムの3社36店舗で、実売価格は9万9800円(税別)。店頭でHTC Viveを存分に堪能してから購入の判断ができるので、オンラインオンリーに比べて購入のハードルが下がったといえます。
発表会では、HTC Viveでゲームを開発しているデベロッパーから、最新のコンテンツ情報が続々登場しました。
お台場でVR ZONEを展開しているバンダイナムコは、新たなVRアクティビティとして、スーパースターになってライブを体験できる「MAX VOLTAGE」や、スコープドッグに乗り込んでバトルをする「装甲騎兵ボトムズ バトリング野郎」の2タイトルを発表。
↑HTC Viveを使用したさまざまなVRアクティビティを展開しているVR ZONE
コロプラネクストからは、VRの3D空間を利用した「colopl Cyberpong VR」を発表。ブロック崩し感覚で弾を弾き返しながらブロックを消すゲームで、テニスや卓球のような動きを楽しめるサイバーなスポーツとなっています。対戦も可能。
電通は、池袋のサンシャイン60の展望台に「SKY CIRCUS」を展開中。大砲型のマシンに乗り込み、未来の東京の名所をフライトできる「TOKYO弾丸フライト」などを体験できます。
大日本印刷は、フランス国立図書館(BnF)の地球儀、天球儀をVRで体感できるコンテンツ「BnF×DNP MUSEUM LAB」を発表。フランスまで行かないと見ることができない貴重な地球儀や天球儀をVRの360度映像で見ることができます。
フジテレビとVR事業での業務提携を発表したGreeからは、VR空間の中でスポーツ観戦をする「F×G VR WORKS」が登場。新しいスポーツ視聴スタイルを提案しています。
スクウェア・エニックスは、すでにVRイベントを何回か開催している「乖離性ミリオンアーサー」を発表。まだVRデモの展示についてのレポートでしたが、本格始動を待たれるところです。
最後に体験会に参加してきました。飛び出してくる果物を、手にした二本の刀で斬りまくる「Fruit Ninja(フルーツニンジャ)」を体験。果物を空中で次々と斬りまくる爽快感はなかなかのものです。連続して斬ることでコンボボーナスも発生し、たまに現れる爆弾は、斬らずにスルーしなくてはなりません。単純なゲームながらハマり度は高めです。
グリーンバックMRシステムを使うと、遊んでいる人を取り込み、遊んでいる画面と合成し、外から見ている人に、どんな状況なのかがわかるようになります。さすがに家庭に導入するには場所を確保するのは難しいですが、イベントスペースなどでは展開していきそうです。
すでに様々なアトラクションなどで使われ始めているHTC Viveですが、店頭での一般販売が開始されたことで、その普及に一層はずみがつきそうです。
【URL】
HTC Vive公式サイト https://www.htcvive.com/jp/