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2022/6/17 20:45

中国、地球外文明からの信号を検出した可能性を発表! しかし直後に謎の削除……

中国の科学者たちは今週、地球外に文明があるとの兆しを発見した可能性があると発表しました。これは国営メディア「科学技術日報」が報じたものですが、すでに記事執筆時点ではサイトから削除されています。

 

この記事は中国SNSアプリ「Weixin(微信)」に転載され、原文が残されています。それによると、巨大電波望遠鏡「FAST(スカイアイ)」が、地球外生命体がいると示す可能性ある電波を拾ったとのことです。それは、以前にとらえた狭帯域電磁放射線とは異なるものだとも付け加えられています。

 

もっとも、北京師範大学天文学部宇宙学科・地球外文明研究チームのチーフ科学者である張同傑(Zhang Tongjie)氏は、「疑わしい信号が何らかの電波干渉である可能性はとても高く、さらに確認または除外する必要がある」とも述べています。

 

こうした地球外文明からの信号と思われるものが、実は誤検出である事態はよくあることです。たとえば2019年にも、地球に最も近い星系であるケンタウルス座のアルファ星から発信されたと思われた狭帯域電波信号は、結局のところ地球上の電子機器のものだと突き止められていました

 

とはいえスカイアイは、全世界で最も鋭敏な感度を誇る望遠鏡です。宇宙人のバイオマーカーやテクノシグニチャー(それぞれ生命が存在することと、文明的な活動がある指標となるデータ)を発見する能力に優れているため、誤検出も起こりやすいということでしょう。

 

実際、超教授のチームはこの望遠鏡がこれまでに探査されたことのない感度を達成」し、天の川銀河や隣にあるアンドロメダの高度な文明を検出することができるとの論文を発表していたことがあります

 

むしろ気になるのは、中国国営メディアが一度は掲載したニュースを消したということでしょう。他にも確かなデータが発見され、中国の長編SF小説『三体』のように異星人の侵略が判明したが表沙汰にはできない……といった事態でないことを祈りたいところです。

 

Source:Weixin

via:Motherboard