GoogleのStadiaとは違う! Netflixが「クラウドゲーム」への進出検討を表明

ink_pen 2022/10/20
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GoogleのStadiaとは違う! Netflixが「クラウドゲーム」への進出検討を表明
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

動画ストリーミング大手のNetflixは、テクノロジーカンファレンス「TechCrunch Disrupt 2022」で、クラウドゲーム事業への進出を検討していることを明らかにしました。また、同社は米・南カリフォルニアに新たなゲームスタジオを開設する予定とのことです。

↑ネトフリでゲームをするのも普通になる

 

このニュースを発表したのは、同社のゲーム担当副社長Mike Verdu氏。同氏によれば「これは付加価値の話。ゲーム機の代わりにするため(ネトフリに)加入してもらいたいわけではありません」とのこと。日本に上陸しないまま終了した、GoogleのStadiaを念頭に置いているようです。

 

さらに「これは全く別のビジネスモデルです。時間が経てば、どこにいてもゲームを自然にプレーできるようになることを期待しています」とも付け加えています。ちなみにStadiaは基本的にゲーム買い切り型で定額遊び放題ではなく、Netflixとは対極のビジネスモデルでした。

 

実際Verdu氏はStadiaに言及しています。「Stadiaは技術的に成功しました。Stadiaでゲームをプレーするのは楽しかった」と話しながらも、「確かにビジネスモデルには問題があった」とのこと。やはりクラウドゲームに参入するからには、Stadiaもかなり研究したと推測されます。

 

とはいえ、Stadiaのような専用コントローラを用意するかどうかに関してVerdu氏は口を閉ざしたまま。

 

一方、南カリフォルニアに開設される新ゲーム開発スタジオはNetflixにとって5つ目のスタジオとなります。これを率いるのは、人気ゲーム「オーバーウォッチ」の元エグゼクティブプロデューサーChacko Sonny氏だそう。

 

Stadiaはゲーム体験が好評だったものの、上記のように使い方が分かりづらいうえ、提供地域も限られていました。その点Netflixは完全に定額制で、全世界に提供されています。この延長で「動画に加えてクラウドゲームも定額で遊び放題」であれば成功を収められそうですが、続報を待ちたいところです。

 

Source:TechCrunch

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