デジタル
Apple
2023/1/23 6:00

製品に詳しいプロも納得、Apple Watch SEはどこがイイの?

iPhoneをはじめとして、Appleの新製品が今秋続々と登場。円安の影響もあり全体的に価格が上昇したが、果たして性能はそれに見合うレベルに高められているのか? Apple製品に精通するプロが、各アイテムの進化ぶりに判定を下す!

※こちらは「GetNavi」 2022年12月号に掲載された記事を再編集したものです

 

私たちがJUDGEします!

ジャーナリスト

西田宗千佳さん

モバイル機器、PC、家電などに精通するジャーナリスト。取材記事を雑誌や新聞に寄稿するほか、テレビ番組の監修なども手掛ける。

デジタルライター

井上 晃さん

スマホやスポーツウオッチなどを中心にデジタル系の新製品やサービスを紹介。情報誌やウェブメディアに幅広く寄稿している。

Ultraが加わりより幅広い層へ訴求する

3ラインが新たに登場したApple Watchの、注目はやはりApple Watch Ultra。日ごろのフィットネスやトレーニングというレベルを超えた、極限での使用も想定したスペックを備え、タフさを誇るモデルだ。

 

「機能アップはかなり落ち着いてきた印象。そのために、デザインを大きく変えた『Ultra』を用意したのでしょう。素材を変えた“ラグジュアリー路線”より、製品としての魅力があります」(西田さん)

 

これまでApple Watchでは、スタンダードモデルのほかに、Apple Watch NikeやApple Watch Hermèsなど、機能面やデザインで“選ぶ”魅力を付加してきた。今回は“タフさ”という新たな選択肢をUltraでアピールしている。

 

「12万円超という価格はインパクトがありますが、実はアウトドア向けのスマートウオッチとしては適正。電池の持ちもGPSを使用した屋外ワークアウトで最大12時間まで伸びたので、1泊2日程度の登山などでも利用しやすくなったと言えます」(井上さん)

 

またApple Watch UltraとApple Watch Series 8が新対応した皮膚温の測定は、女性が便利に使える機能として注目したいポイントだ。

 

「約5日間就寝時に着用することで、手首の皮膚温の基準値が判定され、そこからの変動を毎晩計測する仕組みです。測定したデータによって、過去に遡った排卵日の推定や、周期予測の精度向上などに役立てられます」(井上さん)

 

Apple Watch SE

アクティビティ記録を提供するのはもちろん、衝突事故検出機能にも新たに対応。基本機能が充実し、Apple Watchを手軽に始めたい人にはピッタリだ。

 

基本機能が充実! 初めての1台としてピッタリのモデル

 

Apple Watch SE

3万7800円〜

 

ケースはこれまでのモデルと同様のデザインだが、本体に合わせたカラーのナイロン複合材によるバックケースにより軽量化。アルミニウムのケース径は44mmと40mmが用意され、3カラーがラインナップされる。

↑Apple Watch UltraやApple Watch Series 8と同じデュアルコアプロセッサを搭載。前モデルより20%高速化した

 

【JUDGEMENT】

≪◎≫ コストパフォーマンス良好! 運動管理向けにオススメ

「皮膚温センサーや常時表示がなく、機能面でほかのラインより不足はあるものの、群を抜いて安いところが魅力。ワークアウトやフィットネスなどの管理が目的ならば、SEが最も向いているのではないでしょうか」(西田さん)

 

≪◎≫ 運動や睡眠の測定だけならSEで十分と言える

「常時表示や心電図測定、皮膚温計測など、付加価値的な機能にこだわらないならばSEで十分。公式での『Series 3』併売も終わったので、一番安価に入手できるモデルです。Apple Watchの入門機としてオススメ」(井上さん)

 

■Apple Watchシリーズ 新旧スペック比較表