Apple(アップル)がiPhoneと同じような価格の「AR/VRヘッドセット」を開発していると、The InformationとBloomberg(ブルームバーグ)が報じました。しかしその一方で、「ARスマートグラス」の開発は無期限に延期されたようです。
AppleのAR/VRヘッドセットは2023年の春にも正式発表されると言われており、さらに最近では公式アプリから「Reality OS/xrOS」という文字列も見つかりました。一方、その価格は3000ドル(約38万5000円※)とかなり高額になると予測されています。
※1ドル=約128円で換算(2023年1月19日現在)
今回の報道によれば、Appleが開発中の廉価なAR/VRヘッドセットは、現在1500ドル(約19万2000円)で販売されているMeta(メタ)のVRヘッドセット「Meta Quest Pro」と競合する製品になるとのこと。また、製品価格を抑えるために、性能の低いチップや低解像度なディスプレーが採用される見込みで、この製品は2024年から2025年に発表されるだろうと言われています。
一方、Bloombergによれば、AppleがAR/VRヘッドセットに続いて投入する予定だったARスマートグラス「Apple Glasses(仮称)」の開発は無期限に延期されたとのこと。このARスマートグラスは現実世界にデジタル表示を重ねるもので、没入感は提供されませんが、iPhone並みの性能と十分なバッテリー駆動時間を両立させるのに苦心していると言われています。将来的に製品が投入されない可能性もあるそう。
まだ不確実な部分が多いAppleのヘッドセット/スマートグラス事業ですが、今後も目が離せません。
Source: The Information, Bloomberg and MacRumors