アップルは長年かけて開発したAR/VRヘッドセットを、6月5日(現地時間)に開催される世界開発者会議WWDCにて発表すると予想されています。このヘッドセットを実際に使った経験のあるテスターが「圧倒された」という証言が伝えられています。
このヘッドセットについては、先日BloombergのMark Gurman記者が詳しい情報を述べていました。すなわちスポーツやゲーム、ウェルネス体験アプリが開発されており、VR読書やビデオ会議も可能、高度な視線およびハンドトラッキングも実現されるとのこと。これほどの高性能だけに、価格も3000ドル(約40万円)もするといわれています。
そうしたハードウェアやソフトウェアの情報は数多くありましたが、これまで「実際に使ってみた」という感想はまったく聞こえてきませんでした。
そんななか、有名リーカーEvan Blass氏のツイートによると、アップルの第1世代XR(ARやVRなどを統合した概念)ヘッドセットのデモを何回か体験した知人がいるとのこと。すでにBlass氏のアカウントには鍵がかけられていますが、米AppleInsiderはスクリーンショットを公開しています。
その知人は、以前はヘッドセットの能力にガッカリしていたものの、最新のハードウェア/ファームウェアがもたらす体験に「圧倒される(blown away)」ようになったそうです。
これはアップルが初めてAR/VRヘッドセットの分野に足を踏み入れ、試行錯誤を重ねてきたと考えると、非常に理に叶っています。同社がまもなく発表する最終的な製品にいたるまで、様々な試作機を作ってきたことは間違いないでしょう。あるテスト機は、小さなクレーンで吊り下げながら着用しなければならないほど重かったとの報告もありました 。
今のところ本製品はWWDCで発表されるものの、外部の開発者にアプリを作る時間を与える必要があるため、実際の発売は数か月先になると見られています。それでも今回の証言が本当であれば、待つ価値は十二分にありそうです。
Source:Evan Blass(Twitter)
via:AppleInsider